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カテゴリ:都内散歩
豊島園 東京の梅雨もいよいよ本番を迎え晴れ間が貴重になってきた、年寄りの外出 にはウイークデイと晴天が必要条件、体調が十分条件と言うことになる。 14日はこの条件を揃えていたので光が丘団地を経て豊島園にアジサイ見物に 行ってみた。光が丘団地は人口約3万、地方なら一つの市に相当する人口を 抱え完成から30年近くを経て今や街も落ち着いてきた。 バス停前のメタセコイヤの並木も伸び伸びと幹を上に伸ばしている。 模型のように見えた公園の建造物も大分落ち着いてきた。 椅子に座れば視界の空間は青い空とメタセコイヤの緑のカーテンですっかり 覆われてしまう。ただこういう風に街が完成に近ずくと人口形態が変化して 年寄り世帯が増え歪んだ街になることが心配されている。
週日昼間の遊園地はさしずめゴストタウンの様相、多くの遊具には係員の姿も あるがたまに通りかかる母子連れが興味を示すだけである。 現代っ子はあまり興味を示さないがここには有名なメリーゴーランドがある。 1907年ドイツで当時の技術と美術工芸を駆使して建造され、ヨーロッパ各地を 巡業した後1911年ニューヨーク郊外のコニ-アイランドに移されて ルーズベルト大統領も楽しんだ。私が子供の頃のアメリカ映画にはよく登場した ことを記憶している。1971年維持できなくなったメリーゴーランドは豊島園に 引き取られて修理・営業されている。このアールヌーボー様式の装飾は文化 遺産としても貴重で2010年には機械学会が機会遺産に認定している。 上下に揺れたりはしないが装飾は遊具とは思われないほどの美しさである。 コニ-アイランドも豊島園も時代に遅れて存亡の危機に面しているらしい、 海水浴場に隣接するコニ-アイランド、都内随一のプールだった豊島園ともに 身売り話が絶えない(先日の石原知事の尖閣列島買収会見でもちらりと 漏れた)その衰退は残念である。 さてメリーゴーランドの近くに”あじさい祭り” の風船ゲイトがあった。 今年はまだ始まったばかりだが使い古したと見えて古びた風船である。 ゲイトを潜るとすぐに”アジサイツリー”と名付けた符入りアジサイを 集めたオブジェがあった、そして西武鉄道開業100年記念の字が添えられている。 100年を大々的に祝えない事業の苦戦ぶりがうかがえる。でもこのアジサイ ツリーには余り見かけない色んな色の符入り種が集められていた。 これらはすべて西洋アジサイで正確には花ではなく葉っぱが変化したガク なので花の色と言っていいかどうか分からないが、見事なコレクション なのでここに記録しておくことにした。 これらが”花びら” ではなく”ガク” とすると緑は本来の色なのだろうが、 一般論としては”緑色のアジサイの花は珍しい” と植物学的には妙な表現に なってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.16 09:45:32
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