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愈々庵気まぐれ日記

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2020.01.05
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カテゴリ:心に浮かんだこと
DEED OF LAND (5)

開拓精神旺盛と言うよりも一獲千金を目指す山師達は続々と陸路海路でDawsonを目指した。



上の地図で赤丸で示したDawson City Klondikeへのルートとしては
(1)カナダ・エドモントンからのAll Canada Route、(2)シアトルからSkagwayかDyeaまで
海路、次いで赤い枠で囲んだChilkoot峠かWhite峠を越えてゆくSkagway/Dyea Route、
(3)シアトルから海路を大回りしてユーコン川の河口から延々と川を遡上してDawsonに至る
All Water Routeというものである。

(1)のAll Canada RouteはAllは費用的には安いかもしれないがあまりにも歩行行程が長すぎる。
(3)のAll Water Route は一番楽なコースであるが日数がかかり運賃が特高であり、さらには
しばしば氷に閉じ込められてしまうケースも多発した。

そこで多くの山師達が選んだのはSkagway/Dyea Route であるが、これらのルートはいずれも
険しい峠を越えなければならない。White Pass越えは別名"Dead Horse Trail"ともいわれ、
荷駄馬がバタバタ死んでしまったと言う悪路。
多くの人は自分で荷物を背負ってChilkoot Passに殺到した。峠の手前でテントを張り
体力をためて重い荷物を背負って狭い峠道を鈴つながりで越えて行った。

 

そのChilkoot峠と言うのはアラスカ州Skagwayとブリティッシュコロンビア州Fraserの
国境の間の標高1067mの峠、Dawsonの町にはさらに国境を超えて
ユーコン準州に入りWhitehorseの町を超えて行かなければならない。
そもそもYukon準州はゴールドラッシュ前は存在せずゴールドラッシュ
の後にNorth West準州から分離成立している。



この辺りの国・州境は複雑で、下の地図で赤線で囲ったカナダのユーコン準州や
ブリティッシュコロンビア州の沿岸域はアメリカのアラスカ州に剥ぎ取られている。



個人採金者は砂金を探し、資本投下を受けた人は鉱石採掘をしたり水力発電所を建設して
その電力で浚渫船で川をあさった。しかしまれに掘り当てる人もあったが大部分の人は
徒手空拳に終わり、悲惨な人生を送る羽目となった。実際に何らかの形で金を手にした人は
2、3千人足らず言われている。
ところが1898年隣のアメリカ合衆国Alaska準州のNomeで新しい金鉱が発見され人々は
そちらに移動してしまった。これらの施設は今でも歴史遺産として保存されている。
Klondikeの採鉱はその後も断続的に続けられたが1903年をピークにすたれ
今はGold Rushのレガシーを求めて旅行者が観光に訪れている。
歴史の跡をたどる旅は洋の東西を問わず観光の目玉で、
現在はここにKlondike Highwayという道路が通ってる。
​​それがアメリカの歴史に刻まれた”Yukon Gold Rush”とか
​"Klondike Gold Rush"​とか言われるで歴史的出来事である。

話を元に戻すと私の持っている”DEED OF LAND"の証書について、
KLONDIKE BIG INCH LAND社が新聞広告で”Get a real land to one sqaure inch
of land in the Yukon gold rush country
​​と宣伝した
バックグランドでロマンにあふれた物語である。

既述したようにKlondike Gold Rushは1896年に始まったが実はそれに先立つ
1848-1855年にCalifornia Gold Rush があり、以降はAlaskaに舞台が移る。
1848-1855:”California Gold Rush"
1896-1899:”Yukon(Klondike) Gold Rush"
1899-1909:”Alaska(Nome)Gold Rush"
1903-1911: "Alaska (Fairbanks)Gold Rush"
これが北米大陸のゴールドラッシュであるが、もちろん他の大陸でも
金は昔の錬金術から始まって常に人間の憧れである。実際何千年の遺物が
輝きを放っているところを見たりすると金が限りないロマンを掻き立てることが理解できる。
お札が金貨に変えることが出来た金本位制の時代に生きてみたかったと思う。

私の頭の片隅にあったクロンダイク(Klondike)と言う言葉を調べてみる段々にと
段々に興味あるストーリーが展開され満足している。
(おわり)





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Last updated  2020.01.05 11:21:20
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Re:カナダの土地権利証 (DEED OF LAND) (5)(01/05)   GKen さん
Klondikeのお話、興味深く読ませていただきました。一枚の土地証書から、面白い事実が明らかになり、手に汗を握る(まではいきませんが)話が明らかになりました。カリフォルニアのゴールドラッシュは耳にしますが、それに続く、ゴールドラッシュがあったとは、全く知りませんでした。
この土地権利証は、既に無効となっているとのことですが、ロマンを景品としたのですから、今持ちだしたらなんらかの恩恵があるような気がしました。銀座の土地、1平方センチメートルでもいいから持ってみたいものです。 (2020.01.08 08:37:06)

Re[1]:カナダの土地権利証 (DEED OF LAND) (5)(01/05)   rakuten0811 さん
GKenさんへ
超駄文に付き合って頂いて有難うございます。
予期しない展開に自分が驚いています。
今年もよろしくお願いいたします。 (2020.01.08 12:42:36)


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