カテゴリ:日常のこと
故郷を出て早半世紀、 あっちこち流れ流れた浮草 この地に根を下ろしたのは30余年前 もう確かに根付いて、流れることはほぼないのだが この歳になると、故郷がやけに気になる。 もしかしてひとにも、 鮭の母川回帰や動物の帰巣本能らしきものが 残っているものかもしれないね? でも実際には、故郷に行っても 3日もいると飽きがきて すぐにでも帰りたくなるのはなぜ? ましてわたしは、極端な寒がり屋 夏場なら辛抱もできようが 今日のようにしばれる寒い季節は もし故郷に帰っても、とても辛抱できそうもありません。 でも、遠く故郷を離れて暮らしていると 時には、故郷の季節の移ろいなど 気になることは気になります。 そのようなとき、影覗きに便利なのは 故郷の要所要所に設置されている ケーブルテレビによるライブカメラ、 15秒ごとに更新するから リアルに現在の様子を知ることができる。 だから故郷の友に 「カメラの前でピースをしてみろ」 といえば、友の老けた顔だってリアルに拝める。 このようにわたしは故郷の様子を ケーブルテレビのライブカメラと グーグルアースで、時々覗くことがある。 グーグルアースは、リアルではないけれど 何年かに一度くらい、更新するから どこそこの家が建て替えたとか ゆっくりではあるが、時間の流れを感じる。 で、この間、久々に覗いてみて驚いたよ。 それまで、私の家の裏道までは、 ストリートビューが効かなかったが なんと、今では効くように進化していて、 家のすぐ裏も見て取れる。 さあ、さっそく出かけてみましょう。 ストリートビューで橋を渡ると、 すぐ際から、わたしの家の田んぼが広がり その先の高台に家が建っている。 田んぼは2019年の台風で流され、数年前に復旧はしたが、 水平レベルが出てないから田んぼにならん! と、兄は憤慨し放置していて草が生い茂っていた場所だ。 それが何と!すっかりきれいになって 耕運機で耕された立派な田んぼに様変わり! あれ?田んぼの向こうのほうに小さく写っているのは もしや?お袋様じゃありませんか? ああ、あれは確かにお袋様じゃ ガニ股ですこし腰を突き出したような姿勢は 間違いなくお袋様じゃ。 ん?待てよ?… お袋様はたしか、数年前から車いすで あんな田んぼのあぜ道には行けないはずじゃなかと? そ、それじゃあれは誰だ? お袋様の亡霊か? なんてことは、まだ絶対ない。 だってお袋様はまだ生きてござる。 てんで、電話したら、 なんと2023年はずっと兄が田んぼをこしらえていて やっと耕作ができるようになったんだと。 とすれば、田んぼの畔道に立って ガニ股で腰を伸ばしているのは兄だったんです! しかし親子とはいえよう似るもんですなあ。 そういえば、わたしも、 何時だったか、 玄関の薄暗がりで 姿見に亡き親父様を見て、 「出た~!」と悲鳴を上げたもんです。 どうやら人間、年を取るとだれも、だんだん親に似て来るようです。 今日の一句 望郷念ライブカメラの雪見酒 ☆ブログランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。↓ ブログランキング にほんブログ村 失敗しないベッドの選び方 転職応援します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.01.08 18:22:58
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