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2007年08月18日
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カテゴリ:あおぞら研究所

(上の記事より続きますえんぴつ) 

経営難の中、創業者は病に伏し、次女で当時専業主婦歴18年だった
柿木先生に白羽の矢が立ちます。何のノウハウもない柿木先生に
「何も知らなくていい。自分が言う通りにやってくれたらうまく行く。」
と言いながら、帰らぬ人となった創業者。ここから、柿木先生の
試行錯誤の日々が始まります。

コンサルタントの先生は皆、口をそろえて「あの古くさい人形をまず取っ払え!」
とおっしゃったそうですが、柿木先生はどうしてもくいだおれ
人形を辞めさせることが
できず、代わりにコンサルタントを
辞めさせました。のちに、くいだおれ人形は
関西国際空港開港後の第1号機にてオーストラリアへ行ったりと、人間扱いされて
マスコミにも広く報じられ、大活躍して現在に至っています。

いわば何も知らずに飛び込んだ柿木先生。とにかく勉強と研究の日々。
専門店ばかりが流行る中、
何をすれば商売が上向きになるのでしょう?

自らの足でよその店の店頭サンプルを見て食べて歩き、
自社の職人(料理人)さんと何度も喧嘩しながらも、総合食堂の
強みを生かして"コンビネーション"のメニューを考案、ヒットひらめき

また、ビルの老朽化が進み、多様化するメニューに設備も追いつかなくなり、
1フロアずつ約10年間かけて改装します。これにあたっては、建築・内装の
ドシロウトの柿木先生が自らメジャーを持ってフロアを歩き、居心地の良い
空間を考案、実現します。

ビルが改装され、提供する料理が素晴らしくても、やはり最後は“人”です。
どうおもてなししたら良いのでしょう?自らベテラン仲居さんに付いて修行。
場が盛り上がっている部屋と白けている部屋との違いを観察し、仲居の話術も
宴席にかなり影響していると気付きます。そこで、日本全国の地図や歴史、
土地の著名人や特産物など、社会科の勉強のようにとにかく覚えていきます。
聞き上手になるには、相づちが必要。そしてお客様の話をもっと引き出すには、
自分自身にもそれなりの知識がなくては話が出来ないからです。

こうしたさまざまな努力の成果が実り、全国各地からのリピーターも増えると、
今度は飽きさせないためのイベントを考えます。約10年間続けた月替わりの
ご当地特集の郷土料理や地酒。現在は月替わりで特産品に焦点を当てています。
例えば「今月は佐賀産の黒毛和牛」、「今月は富山産のお米」などです。

お客様自らに作っていただく「たこ焼き教室」もまた大好評を博しています。
まだお店でたこ焼きを出していなかった頃、お客様が外のたこ焼き屋さんから
買ってきて持ち込まれたり、「買ってきて」と仲居さんにお遣いに行かせたり‥
「食いもんやが、何でよその店に買いに走らなアカンの?ほんならウチで作ったらええやん。」

職人さんの大反対を押し切って始めました。お客様に焼いてもらうのです。
固形燃料で15分で3個焼けるたこ焼き器で、自ら楽しみながら焼いてもらいます。
焼き始めて5分間は、いじると美味しく焼けません。触らないでと言ったら、
人間の心理として余計に触りたくなるもの。そのためこの5分間に大阪の観光案内をしたり
歌を歌ったりしましたが、誰も聞かずたこ焼きをいじるのです。

考えに考え抜いて、「たこ焼き音頭」という歌を見つけてきて、4分弱の間、
お客様には全員立ってたこ焼き音頭を一緒に踊ってもらいます。
そうすると、盛り上がりながらたこ焼きには手を触れず、美味しく焼けるように
なったとのこと。これは外国人客にも大変喜んでもらえるそうです音符

このたこ焼き器、固形燃料でうまく焼くための銅版の特注品。
一つ4,500円もするので当初は製造の業者さんにも馬鹿にされたそうですが、
もう10年以上使い続けており、元は取れたと茶目っ気たっぷりにお話しでしたスマイル


「ただの大阪の食いもんやのオバチャンです」とセミナーの最初にご挨拶された柿木先生。
その裏には、とにかく自らの身体を張ってのご努力と勉強の日々があったのです。
そして強調されたことは、「変えるべきものは変えていく。古くても良いものは
変えずに残していく。」 “変えない”勇気も時には必要である、と。

あのときくいだおれ人形を辞めさせていたら、いまの「くいだおれ」は
果たして
存続していたのでしょうか?

「自らが学び続け、輝いていることが大事」
そうおっしゃった柿木先生の“オバチャン”という言葉には、
努力の成果である自信がぎっしりと詰まっていたのですねきらきら






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最終更新日  2007年08月18日 08時11分25秒
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