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テーマ:虫!(822)
カテゴリ:昆虫(蝶)
写真では余り明らかでないが、蛹の背側に金属光沢を放つ部分が数個2列に並んでいる。これまで見たことのあるタテハチョウ科の蛹は僅か数種でしかないが、知っている限りでは、総てにこの様な光沢斑があった。こう言うのがタテハチョウ科では一般的らしい。 蛹化してから丁度1週間経った日の朝、蛹を見ると色がすっかり黒ずんでいる。一瞬ブランコヤドリバエにやられたのかと思ってドキリとしたが、そうではない。近づいてよく見てみると、蛹の殻を通して成虫の羽の斑紋が透けて見える。 いよいよ明日は羽化だ!!
・・・と思ったのが大間違い。 その日の夜8時前、蛹を一寸見てみたら形がおかしい。いや、形がおかしいのではない。もう既に羽化してしまっていたのである!! しかも、羽は充分に伸びていて、触角もピンとしている。 写真を撮る為にハギの枝を少し動かしたら、蛹の殻からハギの枝先に飛び移ってしまった。羽化してからかなりの時間が経っているらしい。
今まで飼育した蝶は、総て夜明け前か、早朝に羽化した。コミスジが夕方に羽化するとは思いもよらなかった。
今度は羽をハタハタ開閉させ始めた。このままにして置くと飛んで燈りの中に入ったりするかも知れないので、可哀想だが小さい飼育箱(只のプラスティックの箱)の中に入れてしまった。
しかし、室内では気温が高いから、元気になって箱の中で飛び回ったりすると羽を傷つける。そこで、蓋を取ってそのまま屋外のテーブルの上に置いておくことにした。 表は結構寒いから体力を余計に消耗することもないだろうし、テーブルの上ならばヤモリなどの捕食動物も来ないであろう。蓋をしていないから、もし明朝に直射日光が当たっても、暑くなる前に何処かへ飛んでゆくことが出来る。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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