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2007.11.18
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 さて、今日はムーアシロホシテントウの成虫の話である。

 13日に蛹化したムーアシロホシテントウは、3日後の16日の朝には既に羽化していた。少し前にもう1本のコナラから採ってきたナミテントウの蛹は羽化に1週間以上かかったのに、ムーアシロホシテントウはたったの3日。しかも、気が付いたとき(午前10時)にはもう鞘翅の模様が出ていたから、羽化したのはその数時間前であろう。


ムーアシロホシテントウ1
羽化したムーアシロホシテントウ.ナミテントウより少し小さい

羽化したてのテントウムシは蛹殻の上に乗っていることが多い

(2007/11/16)



 ムーアシロホシテントウは、多くのテントウムシが黒と黄~赤を基調にした模様を持つのに対し、くすんだ黄~橙色の下地に明色の斑点をちりばめる。うどん粉病菌を食べるシロホシテントウの仲間と、ムーアシロホシテントウの属すシロトホシテントウの仲間(Calvia属)が、この種の斑紋を持つ。

 これらのテントウムシは一見互いによく似ているが、種類により斑紋の数や配列が異なる。ムーアシロホシテントウでは胸の背側に4個の明るい斑が一列に並ぶので、他の類似のテントウムシと容易に区別することが出来る。

ムーアシロホシテントウ2
もう目が覚めているが、まだ、蛹殻の上(2007/11/16)



 蛹はシャーレに入れてあったので、その下地であるコナラの葉は枯れて白っぽくなっている。写真を撮るにはやはり下地は緑色の方が良いに決まっている。そこで、新鮮な葉を取って来てテントウムシを移してから、本格的に写真を撮ることにした。

ムーアシロホシテントウ3
青い葉に移されたムーアシロホシテントウ.

背中はホコリだらけ(2007/11/16)



 しかし、これまでの経験に拠ると、テントウムシの鞘翅が固まるのには少なくとも数時間はかかる。そこで、5時間待ってから、新しい葉っぱに移って貰うことにした。

 ところが5時間経った時には、テントウムシ君、もうすっかり元気を付けていて、チョコチョコと歩き回って中々新しい葉に移ってくれない。彼方此方枯れた葉の上を歩き回った挙げ句に、庭から上がるところに敷いてある足ふきの上に落っこちたりして、新しい葉に乗ったときには、もうすっかりホコリまみれになってしまった。

ムーアシロホシテントウ5
ムーアシロホシテントウの顔.ヒメカメノコテントウと似ている(2007/11/16)



 ムーアシロホシテントウ君の顔を良く見てみると、ヒメカメノコテントウとよく似ている。やはり、分類学の通りですな。

ムーアシロホシテントウ4
チョコチョコと歩き回るムーアシロホシテントウ(2007/11/16)



 テントウムシ君、新しい葉の上に移ったばかりの時はジッとしていたが、また直ぐに歩き始めた。余りに目まぐるしく動き回るので、写真を撮るのが容易でない。

 何枚か撮ってから、元のコナラに戻してやることにした。今度は手間をかけず、直ぐにコナラに移ったが、依然としてチョコチョコと走り回るのは止まらない。忽ちにしてその姿はコナラの葉陰に消えてしまった。


 尚、「ムーア」の名は、学名のCalvia muiriから来たものと思われる。muiriはラテン語で「Muir(人名)の」の意である。Muirの発音は良く分からないが、英人ならばミューアであり、それがムーアに訛ったのではないだろうか。

 或いは、「国立公園の父」とも呼ばれる米人ジョン・ミューアのことかも知れない。







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最終更新日  2007.11.18 22:28:13
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