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テーマ:日々自然観察(9912)
カテゴリ:植物(木本)
上は8日後の18日の写真である。10日の写真では明らかでない白い花弁が萼の間から見えている。
次の写真は30日に撮ったもので、白い部分が拡大しており、右隣の蕾にも白い花弁が見え始めている。
今月(2月)の2日から3日にかけて雪が少し降った。何故かこの頃に急激につぼみが膨らみ、6日後の5日には少し開き始めた。 どうも変な話なのだが、雪が降って蕾が濡れると蕾が急に膨らむ様な気がする。この前の、確か23日に雪が降った時も急に蕾が膨らんだ。蕾は導管からの水分ではなく表皮から取り込んだ水で膨らむ、と言うのはかなりの「珍説」だと思うが、確かにその様に見えた。来年は枝の一部に毎日霧吹きで水をかけてみるか・・・。
この花、次の6日にはもう完全に開いてしまった。隣の蕾が邪魔をしているらしく、その後これ以上開くことはなかった。 ところで、この花、少しおかしくはないか? 花の中心がノッペラボー、・・・雌蕊がない!! 5日の開きかけの花を見てもやはり雌蕊がない。最初から雌蕊が無いのか? 雌蕊がなければ実が成らないが、この株は実生である。異種間交雑でも無い限り、実が着くのが普通だろう。
他の花を調べてみると、確かに多くは上の写真の様に雌蕊が無い。しかし、中にはチャンと着いているものもある(下の写真)。
5日の写真の様な開きかけの花に既に雌蕊が見られないのは、雌蕊が脱落したのではなく、最初から無いと考えるのが自然だろう。この木はまだ若いので、子房の発達が不充分なのかも知れない。木の生長に伴って、雌蕊の着いた花が増えるのだろうか。
ところで、この枝垂梅の花を被っていた芽鱗や萼は、赤や黄緑色の微妙な色合いをしていた。咲いた花の裏側を見てみると、その色は変わっていない様である。上の写真では萼は緑色、下の写真では赤である。 萼に色が付いていても、花の裏側だし、萼と較べればずっと大きな白い花に圧倒されて殆ど目立たないが、枝全体を見ると、白い花に微かな彩りを添えているのが分かる。
このところ、毎日寒い日が続いている。蹲踞や鉢の水も凍ることが多い。しかし、日差しが少し強くなったせいか、何となく春の訪れを感じる。あと1ヶ月半の辛抱である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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