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テーマ:日々自然観察(9871)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
体長は8mm、フタホシヒラタアブとしてはかなり小さい方である。普通はもう少し大きい。恐らく、孵化したのが遅く、晩秋になってアブラムシが少なくなり、充分に食べられなかったのだろう。 写真では毛が写っていて分かり難いが、肉眼的には非常に艶のあるアブ(本当はハエの仲間だがアブとしておく)で、キラキラと光って見える。
ハナアブ類の種の判別は中々難しい。写真に撮ると、このフタホシヒラタアブに非常に似てしまう種類にナミホシヒラタアブがある。肉眼的にはフタホシよりも一回り以上大きく、光沢がフタホシよりも弱いので直ぐに分かるが、写真となると1~2割程度の大きさ違いは分からなくなるし、光沢もハッキリしなくなるので、区別が難しくなるのである(このWeblogでは、この程度の大きさの虫であれば、必ず等倍撮影のコマを入れ、同じく等倍で撮った物差しと比較して体長を計算している)。 両種共に、顔面に短い黒色中条があり、複眼は無毛、後腿節の色に多少の差があるとされるが、かなりの変異がある様で比較が難しい。また、フタホシは腹部の黄色斑が左右で分離しているのに対し、ナミホシでは第3~4節の斑は左右連続することが多い。しかし、これにも個体差があり、これだけでは判別できない。 最近は、小楯板(胸の下にある半月形の部分)に生えている毛が黒ければナミホシ、体の他の部分と同じ様な淡黄褐色をしていればフタホシと思っている。しかし、この違いがどれだけ一般性を持っているのかは良く分からない。
暫く接写をしなかったら、すっかり腕が落ちてしまった。8mmの虫と言うのは非常に撮り易い相手なのだが、殆どがピンぼけ。御蔭で使える写真は3枚のみであった。 もうかなり春の様相を帯びてきた。これからはまた接写をする機会が多くなる筈である。撮るにつれ、腕の方も自然と元に戻るであろう。 尚、今まで使っていたCRTが遂に故障してしまった。今回の写真は予備の液晶モニターを使って調整したので、今までとは少し色調が違って見えるかも知れない。我が家の液晶はCRTよりも色やコントラストに対する感度が鈍い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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