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2018年05月01日
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カテゴリ:老犬ホスピス
​2017年8月8日、
愛護センターに収容されてた「キューちゃん」は、
皮膚はボロボロ、大量のノミダニ。​
ガリガリにやせ細った斜頸でした。



係留のフックが外れて、脱走したようでした。

キューちゃんは、生きるために脱走した。
そんな風に感じました。



どうか、どうか・・・
飼主がみつかりませんように!
お迎えなんて来ませんように!

お家に帰ったら、また生き地獄の始まり。
​保護期限が切れるのが待ち長かったことを覚えています。



保護期限が切れ、
やっとキューちゃんをレスキュー出来ました!

徐々に皮膚も綺麗になっていき、
斜頸も緩やかになっていき、
生きる意味、生きている意味を、
やっとキューちゃんは知る事ができました。

「私は無じゃないんだ!私は存在してるんだ!」と…。​

​​

当初は、知らない人に対して少し怯えもありましたが、
「人間は嫌な事しない」というのは直ぐに伝わり、
知らない人にも、尻尾フリフリ甘えるようになりました。

犬に無関心だったキューちゃんでしたが、
犬達に対しても徐々に主張出来るようになりました。
時にそれが度を超える事もあり、
私に叱られる事も多々ありましたが、
基本、手のかからない子。
それが、老犬ホスピスのキューちゃんでした。



4月中旬から、キューちゃんの身体に異変が起こり始めました。

最初に出て来たのが、視力の低下でした。
ホスピスには、パーソナルエリアの狭い犬がいます。
みんなそれを分かっているから、
その子に近寄る事はありません。
でも、キューちゃんは何度も何度もそのエリアに
足を踏み入れケンカになるのですが、
あの気の強かったキューちゃんが、
一切反撃しないのです。



グイグイ積極的に甘えにくる性格も、
徐々に控えめになっていったのです。

​​​​​​痙攣を起こすようになり、
これまで感じてたキューちゃんの異変には、
重要な理由があったという事に、
やっと気付けたのです…。



トランプを見送った翌日、
キューちゃんを事務所に移動させました。
恐らく脳腫瘍だろうと…



リンパ腫末期で寝たきりになってるケンジと向い合せ。
同じホスピスにいた仲間。
お互いの顔が見えるように寝かせましたが、



キューちゃんは、大人しく寝てなんかいません。
事務所内をウロウロ。廊下を行ったり来たり。

もうダメかもしれないと思ったのは気のせい?
そう思える程、体はまだ動けていましたが、
その翌朝、自分の足で立つことが出来なくなりました。

事務所でみんなで昼食を取ってるとき、
キューちゃんは私に合図を送りました。
「もうお別れだよ!」…と。



あまりに急すぎて、
それからの事はあまりよく覚えていませんが、
「キューちゃん、もう頑張らんで良いよ!
楽になって良いよ!
逝っていいとよ!」
キューちゃんの顔を撫でながら、
そう声をかけ続けた気がします。

「さようなら」そう合図をして
心音が止まるまで、1分あったでしょうか…
多くのボランティアさんが見守る中、
キューちゃんは、静かに穏やかに
最期を迎えました…。



「いのちのはうす保護家」は、
「山下由美」は、
ある意味残酷です。
重い病気やケガ、余命短くならないと、
決して「主役」になれない場所なのです。
その他大勢の1匹なのです。

いつもいつも・・・
みんなみんな・・・



キューちゃんは、生きるために脱走し、
そして、ここに連れて来られました。

キューちゃんは、どんな思い出をここで作れただろうか…

キューちゃんに、楽しい嬉しい心地良いを、
私はちゃんと渡せたのだろうか…

全然手がかからなかった子程、
そういう思いが込み上げてきます。



もう動かないキューちゃんを前に、
私は、自分を、キューちゃんを知りたくて、
夜中に何度も、慰霊碑を行ったり来たりしました。

今まで看取った仔達、この下で眠っている子達、
誰か姿を見せてくれないだろうか…
姿を見せてくれた時、
その子達の目は、私を睨みつけてるだろうか、
その子達の目は、私を優しく見つめているだろうか、



あらた、サンペイ、トランプ、
4月に入り、次々に失いました。

母ちゃん復帰したのになんで?
復帰したからやと?
復帰するのが間違ってたと?

もう心が崩壊しそうでした…。
​​


​​キューちゃんが荼毘に付す夕方、
ようやく現実と向き合えました。

キューちゃんを見送るために、
ボランティアさんが来てくれたんだから…



こんなにも沢山のお花に囲まれたんだから、
キューちゃんは幸せだったんだよね?
そう思えました。​​



キューちゃん・・・

「たった1日だけの主役」
という言葉はまだ頭から離れないけど、
でも、それで良いのかもしれない。
ずっとずっと、強く強く、キューちゃんの事を
想い続けられるから。​


収骨を待つ時間、夕日が凄く綺麗でした。
昨日の夜空はあんなに淋しいと感じたのに…




​​​​もう、きっと、キューちゃんとは出会わない。

次生まれかわったときのキューちゃんは、
保護活動している私とは無縁の
幸せな家庭の子に生まれ変わってるから。



だから・・・

もう本当のお別れやね。

可愛いキューちゃん。



お願い事ばかりで申し訳ございません…
保護家の子達への
医療費のご支援を、呼びかけさせてください。
どうか、よろしくお願い致します…。
​​宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
​口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美​​​


郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ

〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      いのちのはうす保護家 
090-4484-5165(担当フジイ)
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最終更新日  2018年05月01日 22時26分42秒
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