高まる銃規制の機運。と在位60年で初の閣議出席。
CNN.co.jp 12月18日(水)13時19分の配信です。子どもの犠牲で高まる銃規制の機運、「これまでとは違う」。 サンディーフック小学校の教師の死を悼み、集まった人々。小学校の児童や教員26人が殺害された米コネティカット州の銃乱射事件を機に、今度こそ銃規制に本腰を入れるべきだとの機運が米政権や与党民主党内で高まっています。米国では過去に何度も銃乱射事件が発生し、大量の犠牲者を出しながら、銃規制強化は実現に至りませんでした。しかし今回の事件が発生した14日以来の数日間で、議員数人が銃規制関連法案を提出すると表明しています。これまで銃規制に慎重だった議員の姿勢にも変化が見えます。17日には米上院で犠牲者をしのんで黙とうが行われ、牧師が議員に対し「即座に行動を」と呼びかけました。下院も同日の議会で黙とうをささげました。ジョンズ・ホプキンス大学銃政策研究所のジョン・バーニック局長は、「私もほかの人たちも、今回は違うと感じている」「幼い子ども200人が犠牲になったからかもしれないし、大統領が再選されたばかりで次は出馬しないという事情もあるかもしれない。政治的障壁が存在しないわけではないが、今回は違うと感じる」と話します。カーニー米大統領報道官は事件直後の14日、大統領は2004年に失効した殺傷力の高い銃器を禁じる法律の復活について検討に前向きだと述べました。 追悼集会に出席したオバマ大統領=16日。しかしオバマ大統領のこの日のテレビ演説では具体的な対策への言及は避け、16日に現地入りして行った演説でも、今回のような悲劇を繰り返さないために「あらゆる権限を行使する」と表明するにとどめました。政府関係者によりますと、オバマ大統領は17日午後、政府高官や副大統領、教育や司法担当閣僚との会合で、再発防止策について話し合ったといいます。一方、特筆すべき変化として、これまで銃保有支持を明言して有力ロビー団体「全米ライフル協会」(NRA)から評価されていた民主党の保守系議員がトーンを変化させています。そうした議員の1人、マーク・ワーナー上院議員は短文投稿サイトのツイッターに、今回の事件で「様相が変わった」と書き込みました。自身も銃の保持者であることを公言しているジョー・マンチン上院議員も17日、「幼い子どもたちの恐ろしい大量虐殺が我々を変えさせた。あらゆる選択肢を検討しなければならない」「集団暴力の問題に対し、筋の通った合理的な対応が必要だ」との声明を発表しました。 追悼集会で悲しみにくれる人々=16日。一方、これまでも銃規制を支持してきた民主党のフランク・ローテンバーグ上院議員は17日、大容量の弾倉の販売禁止法案を次の議会に再提出する意向を表明しました。ダイアン・ファインスタイン上院議員も16日、殺傷力の高い銃器の禁止を復活させる法案を1月召集の議会に提出すると発表しました。しかし民主党議員がメディアを通じて銃規制を呼びかける一方で、共和党議員の間では、米国憲法上の権利を強調する意見や、自衛のために銃が必要だと訴える意見が根強くあります。ルイ・ゴマート下院議員は16日のテレビ番組で、事件のあった小学校の校長がもしライフル銃を持っていれば、犯人を殺害できたかもしれないと語りました。議員らのこうした姿勢は、NRAが候補者に対して行う多額の寄付も背景となっています。NRAは2012年の選挙で総額71万9,596ドル(約6000万円)を寄付し、そのうち共和党議員への寄付が63万4,146ドルを占めました。保守層が強い州の出身で、2014年に再選をかけた選挙を控える民主党議員も、銃の問題には触れないよう圧力がかかる可能性もあります。私見です。ロイター19日09時01分の配信で、米国の銃愛好家らでつくるロビー団体、全米ライフル協会(NRA)は18日、児童20人を含む26人が死亡した米東部コネティカット州ニュータウンの小学校乱射事件を受け、同様の事件を防ぐために「意味ある貢献をする用意がある」と明らかにしました。21日に記者会見を開くといいます。 NRAは声明で、「400万人からなるわれわれの組織は、ニュータウンで起きた恐ろしく無分別な殺人のニュースにショックを受け、悲しみ、深く傷ついている」とした上で、「このような事件が二度と起きないようにするために、意味ある貢献をする用意がある」と述べました。カテゴリー12月分のブログにかぶりますが、今回の銃殺傷事件は米国のあらゆる層の人達に銃の持つ危険性について考えさせている様です。「銃が人を殺すのではなく、人が銃で殺す」NRAの言い訳です。「校長がライフルを持っていれば犯人を殺して被害は少なかった」こう言う論理の議員は国民には必要ない気がします。犯人のアダム・ランザ容疑者は防弾チョッキを着て小学校へ出向いたそうです。アダム・ランザ容疑者が逆上すれば被害はどうなっていたか誰にも分かりません。CNN.co.jp 12月19日(水)10時49分の配信です。エリザベス女王、在位60年で初の閣議出席 記念行事の一環。 エリザベス女王。エリザベス女王は18日、在位60年を記念する行事の最終日に合わせ、初めて閣議に出席しました。英女王が閣議に出るのは、100年余り前のビクトリア女王以来とされます。女王はブルーのスーツ姿で首相官邸を訪れ、キャメロン首相の出迎えを受けました。女王は政治的中立を守ることが定められています。この日はオブザーバーとして参加しました。約1時間半の閣議の後、閣僚らが私費で購入した記念品を贈りました。エリザベス女王は同日、1年間にわたった記念行事の締めくくりとして外務省にも出向きました。同省への訪問は即位以来2度目の事です。ここではヘイグ外相から、英領南極の3分の1を占める広大な土地に、在位60年を記念して「クイーン・エリザベス・ランド」の名を付けたとの発表がありました。私見です。イギリスの憲法を構成する慣習法(憲法的習律、判例法などの不文法。)の一つ「国王は君臨すれども統治せず(The King reigns, but does not govern)」の原則により、国王は実質的な政治権力を保持していません。名目上イギリスの三権(立法権、行政権、司法権)の源とされるのはイギリス国王ですが、実際には議会(立法権)、内閣(行政権)、裁判所(司法権)がそれぞれの統治権力を分け合っています。その国王として君臨しているのがエリザベス2世です。統治権を持たず、その統治を国民に委ね中立を保つため、女王は国会や閣議には出席することがありませんでした。唯一、ウォルター・バジョットによりますと“首相の相談を受ける権利”、“首相に助言する権利”、“首相に警告する権利”の3つの基本的な権利のみ行使するとされています。これは首相が毎週国王に非公開の面会をし(日本で言う“内奏”)、アドバイスなどを受ける時の事を指します。この様に、「国王は君臨すれども統治せず」を貫いているのです。ヒゲでした。では、また(o・・o)/~。