Pastime Paradise

昨夜９時からチャンネルNECOで「白虎隊　第一部　京都動乱」が放送された。２１年前の年末、このドラマで初めて新選組を知り、故・中川勝彦さん（しょこたんの父君）が演じた沖田総司さんに夢中になった。このドラマのおかげで日本近代史にのめり込み、現在の自分（武士道を胸に秘める田舎おばはん）があるといってもいいくらいだ。
昨夜は久々にこのドラマを見、風間杜夫さん演じる会津藩主・松平容保並びに藩士達の運命に涙した。

　実はその数時間前にも、とあるアニメを見てＴＶの前でちょっぴり泣いた。涙腺弱ッ！
それは、午後６時からＢＳ朝日で放送された、中央児童福祉審議会推薦の「一休さん」第３２話「七夕と母のお守り」を見てのことだった。これが結構ええ話なんですわ～（T T）

　一休さんが川でぼ～っとしていると、女の子が川に流された鞠を追っていた。「この川は踝までしかない浅い川なんだよ」と一休さんが教えてあげても、女の子は断固として川に入ろうとしない。仕方無しに川に入り、鞠を取ってあげる優しい一休さん。その後、蜷川新右ヱ門さんが外観和尚から話があるというので和尚さんの部屋に行くと、もうすぐ七夕なので、母・伊予の局に会えるよう二人から話をしてみる、とのこと。嬉しさのあまり新右ヱ門さんに飛びつく可愛い一休さん。母上に会える～♪と上機嫌でてるてる坊主と向き合う一休さんだったが、そこへさよちゃんが通りかかり、両親を亡くしているさよちゃんは泣きながら走り去ってしまった

　後日、男性が一休さんを訪ねてきた。何でも今回の七夕で一番素晴らしい笹飾りをした者には将軍さま（足利義満）から５００貫の賞金が出ることになっており、その男性は商売に失敗し、家族のためにも賞金が欲しいのでぜひとも知恵を貸してほしいと言う。困っている人を放っておけない一休さんは知恵を授けるが、実はこの男、単に賞金目当てのヤツで、商売や家族の話は嘘だった。その後も多くの町人が一休さんの元を訪れ、同じ文句で知恵を授けてくれと頼みに来たので、一休さんはその都度耳元である提案をした

　ある日、鞠の女の子が一休さんに短冊に願いを書きたいので、字を教えてほしいとやって来た。快く引き受ける一休さんだったが、女の子は「おかあさん、ごめんなさい」と短冊に書くという。気になった一休さんが新右ヱ門さんにその女の子について調べてもらうと、実はその女の子の母は、川で溺れた女の子を助けに入って亡くなっており、以来心を閉ざしたままだという。「お母さんが死んだのは君のせいじゃないよ」といくら一休さんとさよちゃんが言っても、女の子は自分を責めるばかり。そこで一休さんは、女の子が宝物にしている母の形見のお守りが付いた笹を川に投げた。最初は川に入るのを躊躇していた女の子だったが、遂には川に入り笹を拾い上げる。「君のお母さんだって、一番大切なものを守ろうとして川に入っただけなんだ」と言い残し、二人は女の子を置いてその場を去った。そして一休さんは、母上が元気なら会わなくてもいいと新右ヱ門さんに告げる

　七夕の日、将軍さまが新右ヱ門さん達を引き連れて町を歩くと、不思議にどの家の笹も同じてるてる坊主の飾り付けばかり。賞金目当てで知恵を借りに来た者全員に、一休さんは同じ提案をしたのであった。そんな中、ささやかな飾り付けをした笹を出している家があった。あの女の子の家だった。新右ヱ門さんから事の次第を聞いている将軍さまは「どの飾り付けを一番にするか迷うのう」と言いつつも、心中ではどの家に賞金を出すかとっくに決めていた

　七夕が終わり、笹を川に流そうとした一休さんがふと顔を上げると、対岸に伊予の局（と、木の後ろに隠れている新右ヱ門さん）の姿が！慌てて駆け寄ろうとする一休さんに、来てはならぬとかぶりを振る伊予の局。川に佇む一休さんの目からは止めどなく涙が溢れるのであった。Fin

　　本日のひまつぶし

　・「一休さん」ＯＰ曲“とんちんかんちん一休さん”→こちら　なむさんだぁ～♪　
　・同ＥＤ曲“ははうえさま”→こちら　私は星に話します～♪
　・アニメ最終話。昔も今も見る度に号泣～（T T）→こちら１、こちら２、こちら３