カテゴリ:アニメ・漫画
今から10年ほど前の96年~00年、週刊少年ジャンプにて藤崎竜さんの「封神演義」が連載されていた。登場人物がただでさえ多い上に、その8~9割が男性というか男仙(しかも美形揃い!)ということもあり、連載当時は数多くの同人誌が作られた。
当時の私はまだ同人誌=エロと勝手に思い込んでいたので、興味はあったもののなんとか自制していたが、WJ連載終了とともに同人の世界へ。一歩足を踏み入れたが最後、もう後は坂道を急加速で転がり落ちるが如し。底無し沼にずぶずぶと音を立てて沈んでいったのであった。 だがしかーし、沼底で読み漁った封神の同人誌には、原作とはまるっきり別モノである魅力的なキャラが溢れていた 中でも、漫画ではさほど出番のなかった崑崙十二仙の一人、清虚道徳真君の格好よさったら! フジリューさんの漫画の原作である小説版の道徳は、紂王を諌めて両眼を抉られた楊任を救ったものの、両眼窩に腕を生やして掌に眼をつけるという奇抜な人体改造で超級インパクトを与え、3歳の黄天化が川で溺れていたのを助けたはいいが、家族に内緒で仙界に連れて帰り、十数年も真実を教えずに育てていたという人間に…いや、仙人にあるまじき非道ぶり かと思いきや、対十天君戦では王天君の紅水陣と対決、赤子の手を捻るかの如くさらりと片付け、圧倒的な強さの一端をも披露。 一方、漫画の道徳はなぜかいつもジャージ姿のノー天気スポーツバカとして爽やかに登場!出番こそ少なかったが、仙界大戦では登場シーンも増え、そのやんちゃ坊主的言動に心を鷲掴みにされた。常に笑顔を絶やさなかった道徳が最期に命を賭けて聞仲に立ち向かうシーンで見せた表情がたまらない… 同人誌における彼は、作者の皆様が夢見て作り上げたためにすっかりエセ道徳と化しているが、どれも妙に性格が良くて二枚目(なんだけど若干バカっぽい)で、恥ずかしながら同人道徳を心の中で未だ密かに思慕してやまない。 同人誌と一口にいってもそこは素人さんの作品だけに玉石混淆。うっとりするようなプロ顔負けの名作から、もうちょっと画力を何とかしてから発表すれば?と言いたくなる駄作まで様々。 一時は何十冊と手元にあった封神の同人誌もあらかた処分し(アンソロジーは今でも50冊くらいあるが、もう流石に買い取ってもらえないだろう)、お気に入りの本だけを残している。 ホンマに今更ながらのお気に入り封神同人誌。 ほとんどが道徳(道×天)モノだが、本当は道徳×太乙が好きだったりして…(^^ゞ ・浜田芽里さん(VESPA)…「THE VERY BEST OF VESPA ()」、「THE VERY BEST OF VESPA II ()」、「D・R・O・P・S ()」 ・片倉けいさん(AVANT-GARDE)…「PRIDE ()」、「PRIDE II ()」、「楽園伝説4 ()」 ・茉莉さん(WEEKEND)…「世紀末バカップル ()」、「GO WEST! ()」、「TUBTHUMPER! ()」 ・葉桜つかささん(極楽中華街)…「道天酒家 ()」 ・ぺぷろんぐさん…「LOVELY PLACE ()」 ・青柳天国さん…「ELE MENTAL TRICK ()」 ・高尾理一さん(Santa Maria)…「春江花月 ()」<小説> ・すずみミズさん(勇者志願!)…「GAIA ()」 は健全本、 は18禁ということで。どちらかというと、露骨な描写は苦手だ。 中でも、浜田さんと片倉さんの作品は何度読み返しても飽きることなく、10年来の愛読書となっている。特に浜田さんの「D・R・O・P・S」の幽霊(?)道徳は、究極の理想像といってもいいくらい♪ あれから10年。同人作家の皆様の蕩けた脳が生み出した妄想カップリングが10年の時を過ぎてなお、田舎に暮らすおばはんの日々の活力の源になっていようとは思ってもいなかっただろう。おまけに今では長男が同人にどっぷり浸かってしまい、時折親子で同人談義に花を咲かせることも VIVA 同人! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.05 02:26:41
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