カテゴリ:The B-52's
Ricky Wilson (March 19, 1953 – October 12, 1985)
The B-52'sの設立メンバーであり、独特な変則チューニングで初期B'sサウンドを支えていた愛すべきギタリスト、リッキー・ウィルソン(Ricky Wilson)の足跡を辿り続けて早18回目。 リッキーの突然の死に、残されたメンバー達は…。 シンディは、兄・リッキーが最期まで自分に病気を打ち明けてくれなかったことで、深く落ち込んだ。そしてキースは直ちにマンハッタンから去り、ウッドストックに移り住んだ。残されたメンバー達は何が起こったのかを甘受する期間が必要であり、誰も曲作りについては触れようともしなかった。 85年末から86年の頭まで、The B-52'sはバンドを続けられる自信がなかったという。 「リッキーは非常に勇敢に…、非常に勇敢に立ち向かい、とても早く逝ってしまった。当然のことながら、その後ボク達はリッキーなしでバンドを続けられるとは思わなかった」(キース) 「バンドはおそらく自然に解消するんじゃないかって思ったわ」(ケイト) グループはかなりの時間とお金を費やして大部分を完成させていたアルバム、「Bouncing off the Satellites(バウンシング・オフ・ザ・サテライツ)」をリリースさせることを望んだ。 「リッキーはこのアルバムに懸命に取り組んでいた。だからボク達もベストを尽くして作り上げて、是非とも発表しなきゃと思ったんだ。リッキーも聴きたかっただろうしね」(キース) リッキーが存命中からジャムを続けていた“Beauty in a Black Bikini”はまだ仕上がっておらず、アルバムのリリースを急いだメンバーはこの曲の収録を見送った。ワーナーはバンドが意図していた曲順をごちゃ混ぜにし、“Summer of Love”と“Girl from Ipanema Goes to Greenland”を各々、1st&2ndシングルとしてリリースすることにした。レコードをプレスする前、ワーナーは“Summer of Love”をリミックスにするよう主張した。 この“Summer of Love”のオリジナルver.は、98年にリリースされたB'sのベストアルバム「Time Capsule : Songs for a Future Generation」に【Original Unreleased Mix】として収録されている。個人的には断然オリジナルの方がいいと思うのだが…。 また、“Girl from Ipanema …”のPVにはちらっとリッキーも登場(^^) お月様にご注目を! Summer of Love Summer of Love (Original Unreleased Mix) Girl from Ipanema Goes to Greenland 「このアルバムに収録されている“She Breaks for Rainbows”と“Girl from Ipanema …”は、ボクにとってとても特別なんだ。リッキーと一緒に作った最後の曲ということだけじゃなくて、自分達の曲作りが新たなレベルに到達した―ボク達は新しいことを試して、すっかり成熟したなって感じたんだ」(キース) また、シンディが歌い上げる“Ain't It a Shame”では、初めてリッキーとキースの二人でバッキングヴォーカルを担当。ちょっぴり物悲しいような、優しい雰囲気の素敵な曲だ。 She Breaks for Rainbows Ain't It a Shame シングル・“Summer of Love”はアルバムが出る2ヶ月前の7月にリリースされた。バンドはギタリストがいなくなり、感情的に荒廃していたこともあって、ツアーを行わないことに決めた。だがワーナーは冷淡にも、新たなギタリストを雇って出発するよう要求してきた。バンドは家族のようなものだし、リッキーのギターチューニングや奏法は誰も真似出来ない独特なものであったため、メンバーはこれを拒否。結果としてワーナーはシングルもアルバムも最小限の宣伝しかせず、売上は伸びなかった。 幾つかの雑誌に活動停止の噂に関する記事が掲載されたが、バンドはそれらを一蹴した。そしてこの当時、バンドはまだAIDS問題に関して沈黙を貫いていた。何故ならリッキーは癌で死んだことになっていたためである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.09.17 07:01:33
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