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2017.09.07
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上岡龍太郎さんと嘉門達夫さんが大好きだった私は、かつて「探偵!ナイトスクープ」というTV番組をこよなく愛していた。
 この番組は視聴者からの依頼にもとづいて、この世のあらゆる謎や疑問を徹底的に追及することをモットーとする娯楽番組で、1988年(昭和63年)3月にスタートして今なお続く人気番組だ。とはいえ今では局長も秘書も探偵達もすっかり代わってしまい、上岡局長が降板してからはあまり見ることもなくなってしまった。

 上岡局長時代のナイトスクープで最も大々的に追求して話題になった依頼といえば、1990年(平成2年)1月に放送された「東京からどこまでが『バカ』で、どこからが『アホ』なのか調べてください」という、アホとバカの境界線を探す依頼だろう。
 最初は北野 誠探偵が調査し、アホとバカの間にタワケの地域があることが判明。結局アホとタワケの境界線が岐阜県不破郡関ヶ原町だという結果で終わった。…ようだが私は正直、この放送はほとんど記憶にない。
 90年3月末で嘉門探偵が降板することになり、その嘉門探偵最後の放送日に『全国アホ・バカ分布図』が発表された。この時の分布図はまだまだ不完全なものだったが、なかなか興味深かった。
 全国の方言なんて今ならネットで簡単に情報を募ることも出来ようが、この当時は視聴者からの手紙が頼りだった。更に全国の市町村の教育委員会宛にアンケート調査表を送付(発送総数3,245通!そして回答は1,370余通)したという。

 1991年(平成3年)5月、ついに『全国アホ・バカ分布図の完成編』が放送された。ナイトスクープらしいバカバカしさも若干残してあったが、知的好奇心を刺激する非常に学術的な内容であった。図らずも民俗学者・柳田國男が『蝸牛考』で提唱した「方言周圏論」を立証することとなった調査結果であったが、京都で生まれたアホ・バカを意味する言葉がどのように伝播し、各地域に残ったかをまとめて映像化した “伝播順位の大推理”は圧巻だった。
 上岡局長の淀みない解説っぷりは流石であり、北野探偵、桂 小枝探偵、立原啓裕探偵、清水 圭探偵らの見事な連携調査(?)もよかった。上岡局長時代にしか出せない知的さだったように思う。
 『全国アホ・バカ分布図の完成編』は平成3年 日本民間放送連盟賞 テレビ娯楽部門最優秀賞、テレビジョンATP'92 グランプリ、第29回ギャラクシー選奨を受賞。
 アホ・バカ方言を追い続けた当番組のプロデューサー・松本 修氏は、この放送の5ヶ月後に石川県金沢市で開催された方言学の学会「日本方言研究会」にて『全国アホ・バカ方言の研究』と題した論考を発表。平成5年には延べ3年に亘る調査と研究の過程のドキュメンタリー&結果報告ともいえる書籍『全国アホバカ分布考 はるかなる言葉の旅路』が出版された。
 私はこの本の文庫版を購入したが、カバー裏には全国アホ・バカ分布図が印刷されており、方言は京都を中心にきれいな同心円を描いていることが一目で分かって感動的ですらある。カバー裏の印刷はこの本が最初だと聞いたことがあるような…(うろ覚え)。
 
 個人的には林先生の無茶な食材で料理するシリーズが、何故かやたら記憶に残ってたりして 食事





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Last updated  2017.09.07 01:57:41
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