Pastime Paradise

むかしむかし、美しい継娘である白雪姫（Snow White）にとても嫉妬していた自惚れの強い女王がおり、彼女はリンゴで白雪姫を毒殺しました。しかしハンサムな王子様（Prince Charming）がやって来て、魔法を破りました。白雪姫と王子様は邪悪な継母を底なしの穴に投げ込み、その後ずっと幸せに暮らしました。しかし、穴は底なしではなく――非常に深いことがわかりました。そして今、女王はとても怒っていました。自分でも制御出来ないほど強力な呪文で、女王はチャーミング一家を千年間眠らせました。女王自身と一人の小人もそうなりました。やがて彼らは目を覚ましました。

　というOPのナレーションから始まる米国のホームコメディ番組「The Charmings」は、87年3月～4月に第1シリーズ全6話、87年9月～88年2月に第2シリーズ全15話が放送された。といっても第2シリーズ最終話は米国では放送されず、英国やカナダで放送されたらしい。
　日本では放送されなかったのだが、いつの間にやらYou Tubeに全21話がアップされていたので有難く見てみた。
　チャーミング一家が千年の眠りから目覚めた先は、20世紀のカリフォルニア州バーバンク郊外。王子様であるエリック・チャーミング（Prince Eric Charming）と、妻の白雪姫・スノー・チャーミング（Snow White Charming）、二人の可愛い息子たち・トーマスとコリー（Thomas and Cory Charming）、白雪姫の邪悪な継母であるリリアン（Queen Lillian White）と七人の小人の内の一人であるルーサー（Luther）の一家6人は、現代社会に適応しようとするが、あれこれと問題が起こり――というストーリー。リリアンの部屋には魔法の鏡があって、彼女が「世界で一番美しいのは誰？」と尋ねると「あんたじゃない！」と即答する鏡の精は黒人のおじさんである。

　現代に来たばかりの第1話ではみんながおとぎ噺の格好のままで、電気に驚いたりTVと戦おうとしたり、挨拶に来たお隣さんに跪いて挨拶したり、子供たちは学校で服装を笑われたり、エリックはクローゼットから出した甲冑を着込んで馬に乗って出かけたりしていたが、すぐさま服装を現代風にし（でもエリックは時々剣を挿し、スノーはドレスっぽい）、電化製品やら車やらも購入。スノーはそのお洒落なセンスを活かしてデザイン系の仕事を始め、おとぎ話の世界で暮らした期間が短かった子供たちは早々に現代に順応する。
　魔法の森に帰ろうとしたリリアンの魔法が失敗して白雪姫の友人であるシンデレラを呼び寄せたり、リリアンが投げた豆から巨大な蔓が伸びて巨人が降りてきたりも。

　まぁ話もそれなりに楽しめるが、私の目当てはチャーミング家の次男坊であるコリー。とにかく可愛い。演じているのは「飛べないアヒル（The Mighty Ducks）」3部作でギー・ジャーメイン（Guy Germaine）役を演じたギャレット・ラトリフ・ヘンソン（ Garette Ratliff Henson）くんなのである。
　80年1月生まれのギャレット少年、ドラマ撮影時は7歳。とにかく可愛い。第2シリーズ10話で寝ぼけて（？） “La Bamba” を歌うシーンがもう最高に可愛い（*＾＾*）
　ゴールデンラズベリー賞5部門ノミネートの「ブルーラグーン（Return to the Blue Lagoon）」にギャレットくんが出演したのは11歳の時だったが、その頃も天使のように可愛かった。
　ギャレットくんの可愛らしさは格別だが、お兄ちゃんのトーマスを演じている3歳上のブランドン・コール（Brandon Call）くんも正統派の美少年だ。ブランドンくんは97年に引退したらしい。

　　　　　
　左は第1シリーズ1話、おとぎ話の服装の頃。チャーミング一家とリリアン、ルーサー。鏡の精と隣家のドン＆サリー・ミラー（Don and Sally Miller）夫妻。
　右は第2シリーズ。スノー役が交代したものの他役は続投。服装もすっかり現代のものに。