カテゴリ:川や海
高さ40mの海食崖が10kmにわたって続く屏風ケ浦。東西方向に連なる台地は、風と太陽のパワーランドとも言える。「東洋のドーバー」と呼ばれる景勝地は、銚子ジオパークを担う主要サイトである。実際の地層断面を近くで観察できる貴重な場所だ。
屏風ケ浦台地(下総台地)は、砂岩、シルト岩、および火山灰が幾層にも積み重なっている。その中で古い地層は、凝灰質砂岩からなる名洗層で350万年前後に堆積したもの。表層近くの香取層は、年代が若く(20万年前)風雨により侵食され易い。一部崩れている箇所も見られる。 屏風ケ浦の崖は、波による侵食に弱く、年間に1m程のペースで海岸が失われてきた。そのため、屏風ケ浦には膨大な波消しブロックが築かれた。砂浜の保全に潮流堤も造られている。その甲斐もあって、台地は春キャベツの特産地である。水はけの良い土壌と温暖な気候が野菜を育てる。 銚子市には、34基の発電風車が回っている。総出力が53,000kw。沖合いに何やら海上基地の建設が始まっている。産学協同による洋上風力発電の実証プロジェクトらしい。7月から施行した固定価格買取制度により風力は、太陽光の半分の22円/kwh。自然エネルギーへの投資が増えるだろう・・。 写真-1 打ち寄せる波と屏風ケ浦。波が削った海食崖が東西方向に10km続く景勝地 写真-2 遊歩道が整備され地層断面が身近で観察できるジオサイト。 写真-3 海岸保全と景観保存のため、波消しブロックが海岸線に続く。
写真-4 沖合い3km程で海上構台を建設中。洋上発電の実証基地のようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年08月31日 06時08分18秒
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