|
|
|
2012年08月08日
カテゴリ：川や海
都立水族館がある葛西臨海公園の南端に架かる｢葛西渚橋｣を渡ると人工干潟となぎさがある。「西なぎさ」では、夏休みの家族づれで水浴びを楽しむことができる。「東なぎさ」は立ち入り禁止で、鳥たちの居住区。そしてこれらの人工干潟の沖合には、「三枚洲」という自然干潟・浅瀬が広がっている。
三枚洲は、荒川と旧江戸川に囲まれた範囲の干潟・浅瀬である。その面積は64haで、お隣の「三番瀬」の約半分である。しかし、干潟の張り出し長さが1.6kmもあり、東京湾で最長だ。そのため、付近を航行する船舶の座礁事故が後を絶たない海域。 昭和30年代、葛西海岸はゴミ着き場となっていた。生活排水や工場廃水、更には地盤沈下(ガス採掘と地下水汲み上げに起因)により、魚業は壊滅状態だった。その対応策として、付近の埋め立てが次々と成され、干潟が無くなって行く。その中で、東京三枚洲と船橋三番瀬が保護され現在に至っている。 三枚洲の存続のために、大量の砂が持ち込まれた。なぎさ間には水路を設け、潮通りを良くする工夫や波による海水洗浄効果を図る取り組みが行われた。しかし治水対策により、荒川と江戸川から砂の供給は僅かだ。2本の潮流堤を造ったが、干潟の維持には定期的な客土が必要となるだろう・・。
写真-1 葛西海浜公園へ入園は、｢葛西渚橋｣(橋長152m)ルートのみ。通行は17時まで。
写真-2 沖合い1.6kmまで続く三枚洲。50年前のゴミ着き場から再生した干潟と海。
写真-3 葛西海浜公園の｢西なぎさ｣から都心を望む。膝下水浴後、弁当を摂る。
写真-4 干潟から東京ゲートブリッジを望む。上空を着陸態勢の飛行機が過ぎ行く。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[川や海] カテゴリの最新記事
|
|
