ユングフラウ三山 K.S峠にて
乗換駅・クライネ・シャイデックを下車すると、ユングフラウ三山が待っていた。朝方の雨が上がり、青空が広がる。標高3,571mのスフィンクス展望台までもが見えた。アイガー、メンヒ、ユングフラウをはじめとする4,000m級の山々が連なるベルナーオバーラントは、2001年に世界遺産に登録された。 ユングフラウ(標高4,158m)は、「アルプスの乙女」の別名を持つ。山麓に領土を持つ修道院の修道女に由来する名前の山。山頂が雪に覆われる時、修道服のように見えるとか・・。1910年に日本人(加賀正太郎氏)が初登頂に成功する。もう百年以上前のこと・・。 メンヒ(標高4,107m)は、雪を被った山頂が「修道士の頭」に似ているとか・・。日本的には「坊さん」だろうか・・。乙女と坊主と男と三人が並んでいる疑似絵もある。メンヒの頭中には、登山鉄道のトンネルが通る。ユングフラウヨッホのトップ・オブ・ヨーロッパに続く道だ。 アイガー(標高3,970m)は、3山の中で最もシャープなシルエットしている。男体山と言うべきか・・。高さ1,800mの岩壁のアイガー北壁は、アルプス三大北壁と呼ばれる。日本人によるアイガー北壁初登頂は、犠牲者を出して1969年に叶う。後に新田次郎が小説にする。駅近くの丘に彼の記念碑があった。 写真-1 クライネ・シャイデックからメンヒとユングフラウ(標高4164m)を望む。 写真-2 アイガーとメンヒを望む。3つの山は大きすぎてカメラに収まらず・・。 写真-3 メンヒとユングフラウと間に建つスフィンクス展望台。 写真-4 007映画に登場したシルバーホーンの遠景。 写真-5 ベルナーオバーラントの見取り図。