北防波堤 光波万里
第三埠頭の付根から遊覧船にのって、防波堤とその灯台を観て祝津へ渡る。高島岬の日和山灯台と鰊御殿を45年振りに訪れることにした。母親が見たがっていた祝津の海を写真に収めて見せるため・・。 約20分の短い航路であるが、防波堤から出ると外洋である。祝津行は、現在1日5便しか運行していない。更に11月から3月までは冬期で営業休止。昭和62年新高島トンネル(L=519m)の開通により、バスが便利になった。「おあばと号」は、定員72名×19トンの船舶。車椅子スペースも用意されている。 赤灯台側は明治41年に竣功した北防波堤(L=1,289m)。「斜塊構造」で建設された外洋防波堤、土木学会選奨土木遺産でもある。白灯台側は、南防波堤+島防波堤からなり、ケーソン工法により築造され、その延長1,824m。冬の荒波から港町を守る海の城壁の観がある。 昔、北防波堤の先端部に赤い灯台があった。釣り場の好スポットでもあった。現在、その灯台跡(台座)に、「光波万里(こうはばんり)」の銘板がある。築港第二期工事(大正10年)の完成した記念碑。揮毫は、時の内務大臣床次竹次郎による。写真-1 赤灯台と白灯台と天狗山。写真-2 第三埠頭・観光船発着場とあおばと号(72名乗り)。写真-3 第二埠頭と勝納ふ頭を望む。写真-4 土木遺産・北防波堤と旧灯台の台座。写真-5 防波堤建設の記念碑「光波万里」。写真-6 小樽港の防波堤の配置。