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働く女性たち…「バニーガール うさ子母娘」駆け込み居酒屋ポン吉 30話
音吉の店「洋風居酒屋ポン吉」の客はどちらかといえば男より女性の方が多い。それはこの店が駆け込み居酒屋という女性に優しい店だからかもわからない、その悩みを相談され解決をするのはいつのまにかママの幸子の役目となっていた。店はカウンターとテーブル席とで20席とやや狭い居酒屋になる。 この店に金閣寺から来た45歳前後の上品な女性がママに相談を持ち掛けている。この女性は「うさ子」といい店のブログを数年前から読んでいるといいながら幸子に、 「あの~バイトとかパートでなく私と娘をこの店で週一回程度使ってほしいのです…」 「それならなにかの店をされるのでその修行ですか?」 「いぇ、少し恥ずかしいのですが、私たち母娘は…なんていうか…露出症というか、実はバニーガールのコスプレが大好きでいつも家では主人を相手に楽しんでいたのですが、主人が昨年急死したもので…やはり、こういうものは男の人に見てもらわくては…刺激がないので…」 これを聞いたマスターの音吉は昔大ヒットしたテレビドラマ「愛の水中花」を思い出していた。この主演の松阪慶子がこのバニーガールの役で音吉は大ファンだったからだ。それで音吉もこのバニーガールのいる店によく通っていた。そんな店も京都ではもう少なく音吉は懐かしく思いこの母娘の申し入れを快く許可をしていた。これを知ったうさ子は店の掲示板にうさ子の二十歳のころのバニーガールの画像を載せていた。これを見た音吉は、 「たしか~この写真は俺が撮ったものだ、店は祇園のクラブ「貴公子」だったと思う」それをうさ子に確かめるとそうだとわかった。 そしてこの二人のバニーさんのデビューの日が決まりその画像とともに案内をすると店は男の客で満員御礼の上、ポン吉名物立飲みも行われていた。この母娘は自宅で着替えてコートをはおり店の前のコインパーキングで待機して出演の時間を待っていた。午後9時からの初の顔見世バニーガールショーの時間通りにこの母娘のバニーさんは拍手に迎えられ店に入ってきた。母親のうさ子は真っ黒なバニーさん、娘の沙織はピンクのバニーさんで可愛いセクシーポーズと満面の笑顔を惜しみなく客に与えていた。 常連の家具屋の74歳の会長はやはり母の色気がいいのか?1万円札のチップをうさ子の胸の中に差し入れていた。うさ子はそれに応えるように白い豊満なオッパイを会長の鼻先に押し付けていた。やはり若い客は沙織に千円札のチップをこれまた豊満な胸に次々差し入れていた。約30分のお披露目興行が終わったので音吉はこの店の地下にある「スナック ひまわり」で話をしていた。うさ子は、 「私が大学生のころアルバイトでバニーさんを数か月していたが、その時の客の視線が心地よくてそれからも家でそれを楽しんでいたの。それから結婚をして沙織が生まれてその沙織が音吉さんが撮ってくれた唯一の写真を見つけて私もお母さんのようにバニーの姿になりたいといったのです」 「そうでしたか~もうあれから25年、私もうさ子さんのバニーが見たくてよく通ったものです」 そこで沙織が、 「母娘ともこれにハマッテしまって父親を相手に家で遊んでいました。私たち母娘はなんていうのかしら~二人とも軽い露出症なんです、母は45歳にもなってまだ胸の谷間を露出した服にミニスカートで買い物をしていますので近所では色気おばさんと陰口を叩かれています」 「ほう、それはいいことです。女が色気を忘れたらもう終わりです」 「音吉さん、これからも月に2~3回はこのバニーさんの姿で店に遊びにきてもいいですか?」 「はい、それはもう~私も元々、バニーガールが大好きですから~」 そうことしているうちに沙織か彼氏とこのバニー姿のままデートするのだという。そして彼氏が車で迎えにきた。うさ子はお酒を飲んでいるから車は明日の朝取りに来る。それにこの姿ではポン吉に戻れないから音吉のマンションで着替えさせてほしいというが、音吉は、 「いゃ~それは…そんな姿で部屋の中をウロウロされたら私も男ですから…」 「あらら、ウロウロなんて…失礼ですよ音吉さん、25年前は私の変なところをなぜなぜしてくれたのに?」 「そうでしたね~しかし、このまま二人で消えるとなにかと問題が発生します」 「やはり、45歳の色気おばさんではダメなんですか?」 「いやいや、まったくそういう意味ではないのですが…」 「もう、私のハイテンシヨンな気持ちを抑えることはできません。店に戻ってあのチップをくれた家具屋さんの会長と今夜デートします」 これに根負けした音吉は、「ただ着替えるだけですよ!」と念を押してから店から徒歩8分の音吉のマンションまで歩いてきたが、なにせハーフコートの下からニョキリと素足がでている、それに派手なヒールに頭には大きな耳が…前から駅に向かって歩いてくる人たちもビックリして二度三度振り返っていた。そこに店の常連客がいたからこれはすぐにママの幸子の耳に入った。 幸子はすぐに音吉に電話をしていた。 「もしもし、音吉どん。また浮気どすか?」 「いやいや、うさ子さんが着替えをしたらすぐに店に戻ります」 「あいにく店は超満員でもう立飲みのスペースさえありません。マスターはもう上がってください」 というなり電話は切られていた。 働く女性たち…「美容師の復讐 理子」…駆け込み寺「洋風居酒屋ポン吉 29話 働く女性たち…「赤ちゃんポスト 涼子」(こうのとりゆりかご) 28話 働く女性たち…「イナリスミレ 菫という女」…駆け込み寺「洋風居酒屋ポン吉」25話 働く女性たち…「病院検査技師 静香」…40歳年上老人との禁じられ恋 24話・あんこう鍋 「働く女性たち…「ゴミ屋敷の女 美幸」…駆け込み寺 「洋風居酒屋 ポン吉」23話・100均のすぐれもの、デッキブラシ 「働く女性たち…「眼科医 瞳」…鋭利な剛毛は凶器にもなる」…22話…フランス食パン(ハードトースト) ブラザーベーカリー西大路店 働く女性たち…「老人女装の玉ちゃん」…駆け込み寺「洋風居酒屋 ポン吉」21話 働く女性たち…「女の愛の計算は複雑怪奇 恵梨香」…駆け込み寺「洋風居酒屋 ポン吉」20話 屁理屈コラム…女の綺麗好き、男の汚い好き・妄想を定着させるのが小説なのか?、それとも邪道なのか?…関西のアイドル・出町柳けい子 小野篁の禁断の恋…藤原香子に貢いで閻魔さんの書記官としてのアルバイト。生まれた子供が「小野小町」「紫式部」 伏見稲荷大社の物語 85話 小説…「働く女性たち」…「めんどう婚 瑠璃子」 19話~「洋風居酒屋 ポン吉」駆け込み寺 音川伊奈利 嵯峨天皇の即決断で1200年前からお寺に保育所ができた。この日本ではまだ「保育園落ちた!」の状況とは日本の恥になる。伏見稲荷大社の物語 84話 小説…「働く女性たち」…幸子の復讐 18話~「洋風居酒屋 ポン吉」駆け込み寺 音川伊奈利 無料の電子書籍…「働く女性たち」~28話はここでも読めます お賽銭の勘定に京都銀行の行員10名が一週間もかかるという伏見稲荷大社・その1200年前のお賽銭のお話し 83話 神様は目に見えないからこそ神である。仏壇の位牌は元々朝廷の官位を証明するものであった。伏見稲荷大社の物語…82話 初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話 お笑いコラム…「伏見稲荷大社」の物語も80話にもなりました。最初の1話は「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」これになります
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最終更新日
2017年02月18日 06時22分52秒
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