1049032 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

上生的幻想

上生的幻想

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007/06/09
XML
テーマ:京都。(6067)
鶴游会(かくゆうかい)  於  鶴屋吉信   2007/6/9
 
 年に四回、3月、6月、9月、11月の第二土曜日に、鶴屋吉信が本店二階で催している文化活動。
 (詳しくはここ
 
 陽明文庫から、今回は、刀剣の展示。
 刀剣の他にも、近衛家の誰かの肖像とその人の歌の軸があった。
 肖像は衣冠束帯で、その太刀の柄と今回の展示の拵え(梨地雲龍紋螺鈿蒔絵)の柄が同じものに見えた。
 その人は楽器に秀でていて、肖像に、笙や琴などの楽器も描かれていたが、このあたりは、何となく、カトリックの聖人像に共通するようで面白かった(聖人像はその人が誰かを示すためにいろいろな物を持っている)。
 刀剣ということで、短刀、なにより刀身もあるかな、どうかな、と思っていたけど、拵えだけだった。
 拵えより刀身の方が見たかったけど、会場の様子などからしたら、それはちょっと難しそう。
 太刀は四口。
 
***
 
 さて、お菓子。
 もちろん、こちらも(こちらが)、楽しみ。鶴游会のために、創作された七品。
 この中から一品を自由に選ぶことが出来る。
 ただし、会場の照明が暗めだったのと、結構次々に人が来てゆっくり撮影できなかったのと、デジカメの性能がもう一つなので、うまく写真に撮れなかった。
 
070609 003.jpg 070609 007.jpg
 
草蛍(くさぼたる)  きんとん・粒餡   みずみずしい緑に小豆のホタルが二匹。金粉が蛍の光。
 
さみだれ  焼皮・漉餡   一部緑ぼかしのはいった焼皮に砂糖の雨の筋。
 
070609 012.jpg 070609 013.jpg
 
木槿(むくげ)  ういろう・白餡   木槿の花。
 
唐撫子(からなでしこ)  葛・漉餡   漉餡を葛でつつみ、焼皮がのせてある。焼皮には砂糖で、唐撫子(石竹)。
 
070609 016.jpg
 
刀匠(とうしょう)  焼皮・粒餡   展示の刀剣にちなんで。
 
コピー ~ 070609 011.jpg
 
虹の花(にじのはな)  葛・緑餡   白餡を緑色に染めた緑餡を葛で包み、あじさいの花の形の焼皮をのせる。
  奥さん食 焼皮から餡が透けて見えるところがなかなか素敵に見えたので、選んだ。
 
070609 015.jpg
 
水佳人(みずかじん)  焼皮・漉し餡   焼皮に睡蓮の花。
  だんなん食 ぱっと見て、目をひいた。実は、こなしを期待していたが、なかったので少し残念。(虹の花・水佳人については別のところで)。
 
 人気があったのは、草蛍、唐撫子、水佳人。
 午後の二回目の茶席(うちは、午後の一回目だった)の時には売り切れ。
 
***
 
070609 031.jpg 070609 019.jpg
 
 茶席、といっても堅苦しいものではない。
 点前なしで、「待合い」で食べたい人は食べることが出来るが、どうせなので、茶席で食べることに。
 待っている時、柚餅二個と玉露、また、そのあと麦茶が出た。
 
070609 020.jpg
 
床の向かいが中庭。
 
070609 028.jpg
 
 水差しは、浅黄(あさぎ)色の交趾(こうち)焼きに荒磯(ありそ)。この荒磯、伝統的な模様なんだけど、この水差しに限ったことではなく、いつ見ても、魚がおぼれているように見える。また、荒磯、というのに、どうも魚にはヒゲもあって、みるからに鯉。それとも、淡水魚の鯉なので荒磯ではおぼれるってことなのかな? 鯉が溺れるほどの荒い磯、ってこと?
 
070609 029.jpg
 
 軸、「清風在竹林」。の「竹林」の書体が面白かった。表装も良かった。一文字が雲間の山のようで、中廻しが七宝。
 茶碗。数茶碗の、道八の笹茶碗が面白かった。緑釉が。
 
 かなり賑やかだった。
 天気も雨だったし、天気に関係なく、そんなに人はいないだろうと思っていたけど、「待合い」とかもあわせて、ほぼ満席のような状態だった。ただ、年輩の客が多かった。
 
***
 
 会費は、一人2000円。
 おみやげつき。
 おみやげは、今回は、一人「笹の露」五個。
 
070609 083.jpg
 
 ただ、夫婦で同じおみやげもなんなので、というので、「笹の露」五個(1000円)相当分のものをどうぞ、ということで、ラッキー、とばかり、上生菓子を三個(差額分をキャッシュで)。
 
070609 079.jpg
 
 この中の、きんとんと最前列のこなしは、このあと立ち寄った俵屋吉富で。
 
 鶴屋吉信のおみやげは、左上から「鉄仙」、「夕蛍」、その下の、「すがすがし」。
 (これら五品の上生菓子については、また、いつか)
 
***
 
 2000円で、上生菓子とお茶、茶道具・美術品鑑賞、おみやげ、というのはなかなか良かった。
 普段デパ地下で買っているのであまり意識していなかったが、鶴屋さんの店員さんはとても感じが良かった。特に、おみやげについて、「お二人同じものもなんですので」と先方から言ってくれたことなど、とても気が利くと感じた。
 物腰も柔らかく、丁寧、だけど、堅苦しいとか、慇懃とかいうこともなく、こちらの質問にいろいろと骨を折ってくれたことも、いい感じ。
 茶席の半東も、若いのに、客の質問にさらりと答えていて、ちょっと感心。
 
 ただ、客の捌き方が、もうひとつしっくりしないところも。もっとも、客といっても色々だから(茶席でのマナーなどについて)、そこが難しいところだろうけど。
 と、細かいことはいいとして、次回も楽しみ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/06/10 01:30:47 AM
コメント(2) | コメントを書く
[おたべやす  京都  和菓子編] カテゴリの最新記事


PR

Category

Archives

2024/04
2024/03
2024/02
2024/01
2023/12
2023/11
2023/10
2023/09
2023/08
2023/07

Calendar


© Rakuten Group, Inc.