カテゴリ:おたべやす 京都 和菓子編
八重咲きの紅梅かな、と思えるこなし。 茶巾で絞って皺をつくり、花弁の重なりを表している。 茶巾で絞ってある点では、宝珠(スライム)型(花橘 萩の露 など)のヴァリエーションともいえる。絞った頂点を尖らせないで凹ませ、きんとん状のシベを置いている。 皺だけでなく、形もアバウトなところが、ほわほわとした八重咲きの雰囲気をよく醸し出している感じ。 種は黒漉餡。 シベは手芒。 こなしと餡はとてもやわらかく、例の如く、一体感。 ややねっとり、コシがある感じのこなしには、もちっぽいニュアンスも。 口に含むと、餡がとろけ、つづいてこなしもとろけ、梅花の香が口中に広がり、胡蝶が舞うよう。 ・・・・心ありて 八重山吹も隔てぬ梅の花に 飛び交ふ胡蝶の舞の 袂も匂ふ気色かな 能『胡蝶』 *** 原材料 小豆 砂糖 水飴 手芒豆 小麦粉 餅粉 食塩 トレハロース 着色料(赤3 赤106 黄4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/01/31 09:11:53 PM
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