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上生的幻想

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2009/12/05
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 IMG_5466.JPG
 
 東福寺の三つ葉楓、通天を象ったこなし。
 実は、以前、既にこのブログに登場している。
 2007年の七夕菓子教室での実演された一品
 
 ただ、今回の通天、その時に実演されたのとは少し違っている。
 色づき方が違う、とかいうことではなく、今回の通天は、実はカタ。
 実演の方は、職人さんが手のなかでさくさくと作り上げた。
 
 IMG_5466.JPG 2007年実演 手づくり製
 
 型のよいところは、手作りに較べて、どれもほぼ同じ形に仕上がる、というところだろう。熟練も、手作りほど必要としないだろう(しっとり、粘りのある柔らかいこなしを型に入れてつくるというのも難しいといえば難しいのかも知れないが)。
 均質なものを、より簡単に、より多くつくることができるだろう。
 また、型を使い回して、同じ姿の菓子を、こなしの他にも、素材を変えて作ることもできる(このカタでできるかどうかはわからないが、薯蕷製の通天や寒天で青葉の通天とか)。
  
 一方、手作りの方は、一個一個が型に較べてより微妙に違っている。同じものをつくろうとするが、その時のちょっとしたことで、少しずつ違ったものが出来てくる。そこが面白い。
 また、それ以上に、一個のものを見た場合、たとえばこの通天でいえば、葉脈や葉先のギザギザなど、型製のものに較べてどうだろうか?
 手作りの場合、竹ベラを巧みに使って筋を入れるのだが、その筋に勢い、調子、リズムなどが感じられて、菓子全体がとても生き生きとしていないだろうか?
 
 素材が寒天などの場合は別として、また、もちろん、カタでつくる方がよく仕上がるものもあるとはいえ、こなしのように手の中で自在になるものは、やっぱり手作りの方がいいと思うのはそういう理由だ。
 
 
 種は、黒漉餡。
 こなしは、しっとり、もっちり、みずみずしい。今回は、直営店の烏丸店で買ったが、デパ地下のものより、みずみずしく、新鮮な感じがした(きんとんなどもそうだが)。
 それにしても、俵屋吉富のこなしは、いつも、このみずみずしさ、新鮮さに感動する。
 水の含みが他店のものと違うのかも知れないが、でも、みずみずしくはあっても、水っぽいことはまったくない。
 上生菓子(生菓子)、の「生」という言葉に託しているイメージ・概念が、俵屋さんのは独特な気がする。
 上生に限らず、竿物の雲龍にも共通しているが。
 
 ***
 
 それはそうと、いちまの誕生(というか、我が家に来た)お祝い菓子。
 3日、承天閣美術館の帰りに俵屋さん(烏丸店)に寄って、誂えで注文してきた。
 誂えといっても、こういった上生のように特別な形というのではなく、まあ、オーソドックスなもので、もともと予約要の祝儀菓子にちょっと手を加えてもらう程度。
 ただ、ちょっと手を加えるといっても職人さんに出来るかどうか問い合わせてということになっていて、その返事が4日に来た。
 手を加えるところは、日持ちの関係で、本来のものとは違った素材にするが、できるとのこと\(^_^)/
 また、価格も、今回は特別にもともとの祝儀菓子の価格でつくってくれるとのこと。
 ただ、注文数がたった一組なので、試作は出来ない、とのことだが、高いお菓子でもなくて、それも一組だけ、というのに作ってくれるのだから、とてもありがたい。
 
 果たしてどんなのが出来るのか、たのしみ~^^
 ニコニコいちまのお誕生祝い菓子w
 いちまが一番楽しみにしてる^^
 






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Last updated  2009/12/05 09:13:43 PM
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