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カテゴリ:読書:瀬尾まいこ
規則正しく朝食を取り家族仲良さそうだった家族ですが、実は少し崩壊?していた。という話でした。しかし、表面的には明るくて、父が、かつて犯した自殺未遂から、家族の中でいろいろと歯車は狂っているのですが、一見大丈夫そうなのですがあやうくて、繊細で神経質な緊張感の漂う中で話が進んでいきました。 しかし、この話の中でとっても明るくて、ほほえましくてかわいい恋を中原佐和子ちゃんがします。 彼がまた、とっても真面目素直一直線の子で、なんともやりとりがおもしろおかしく、すごくこんな恋っていいなあと思わせるような純粋なものを感じました。 佐和子ちゃんが、学級委員になって合唱コンクールで悪戦苦闘するところなどは、とっても細かく書かれていて、そうだったそうだった今思えばたいしたことのないような事件でも、そのときはすごく一大事件で中学生や子供の頃を思い出しました。 最後に、なんと彼がびっくりな展開になってしまい、え!って思いましたが、泣けました。 佐和子ちゃんは、死というものに対して考えさせられる立場にいる子なんだ、まさか家族の中のことをわからせるために彼が登場したのかわかりませんが、とってもかわいそうでした。 お兄ちゃんの直ちゃんも途中から恋を知ります。なんとも、パワフルガールですが、ハートはいい子という感じの子で直ちゃんの様子は今後気になるって感じでした。 父、母もいい味がでていて端から見ると愉快そうな家族でした。 家族の問題を捉えながら、ほんわかとした恋もあり、微妙なバランスを持った本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月24日 18時15分33秒
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