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テーマ:介護・看護・喪失(5312)
カテゴリ:介護 Nursery Care
自宅介護に伴う事件が絶えません。新型肺炎の影響で施設での面会が禁止になったことで退所させたというのは、第三者から見るとあれ、数か月待てなかったのかなと思いますがご当人にはそれなりの事情もあったと思います。
いきなり家に帰っても自宅での介護体制はすでに無くなっているので、あらたな準備が整うまではおひとりでやらなければならなかったと思います。あれこれと混乱する中で、短絡的な結論になったのかと思います。 私も特養に入っている母を2泊3日で帰宅させたときは久しぶりの介護で姉と一緒でしたが大変でした。 介護保険は被介護者にのみ焦点を当てた保険で、自宅介護の主戦力である介護者へのケアがオマケ的であるように思います。介護者をケアするプログラムを組み込むことで、自宅介護する介護者が楽になり、自宅介護にまつわる事件も減るのではと思います。そうすることで介護保険の円滑な運用が進むと思います。 介護保険の予算が不足しているといいますが、予算を1から見直せば結構3割くらい減らせそうに思います。無駄に豪華な特養の施設をもっと質素にするとか、介護事業者への報酬を切り下げるとか。 今、思うと介護者には次のようなサービスがあればよかったと思います。 ・介護者専用のケアマネージャーの設置もしくは現在のケアマネージャーがそれを行う ・介護者用の相談ダイヤル ・自宅介護を始める際に介護初心者向けの初期7日間講習で知識取得と介護の仲間づくり ・四半期に1度程度の定期的な在宅介護者向けセミナー実施、介護者の家族会の告知でネットワーク作りで情報交換 ・北欧みたいに介護者への手当支給 自宅介護では、歳とともに親の介護度は増すが、自分の介護能力は反比例して減っていき、両者が交差するときに問題が生じるけれど、その時に介護者は疲れ切って考える力が無くなっているということは誰にでも起こりうることだと思います。それを防ぐ仕組みが必要と思います。 ■参考リンク 新型コロナ 特養退所させ、無理心中か 面会中止、折れた心 91歳母が死にたい「糸切れた」 大阪会員限定有料記事 毎日新聞2020年4月23日 大阪朝刊 大阪市西淀川区のマンションで18日、住人の男性(57)と母親(91)が遺体で見つかった。「母に『死にたい』と言われ、糸が切れた」。大阪府警は遺書の内容から、男性が母親を殺害後、自殺した無理心中とみている。母親は最近まで高齢者施設に入っていたが、新型コロナウイルスの感染防止のため、家族の面会ができなくなっていた。「親孝行がしたい」。男性が母親を引き取った翌日、悲劇は起きた。 府警西淀川署によると、18日午後7時50分ごろ、マンションで「ドン」という音を聞いた住人が110番。駆けつけた警察官が、駐車場で男性が倒れているのを見つけた。自室のベランダから飛び降りたとみられる。母親はベッドで布団をかぶった状態で亡くなっており、顔にはタオルがかけられていたという。 以下有料記事 在宅介護の限界点は? 親子の共倒れを防ぐために|介護のコラム公開日:2018.06.06 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2020.04.24 09:46:22
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