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CAPTAINの航海日記

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2011.06.14
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カテゴリ:東日本大震災
昨日の日記で「福島第一原発事故の発生後、放射性物質の多くは南東からの風に乗って浪江町津島⇒飯舘村⇒伊達市霊山町⇒福島市というルートを辿った後、今度は北からの季節風に乗って中通りを南下した」と書いたのですが、実のところ、この説明には腑に落ちない部分があります。
というのも、浪江町津島から福島市に至るルートを辿っていっても、原発から遠ざかるにつれ漸減するという形にならないんですよ。わかりやすい比較対象として国道114号線及び国道399号線~国道115号線沿道にある小学校の地上1メートルの放射線データを福島県が4月上旬に計測したこちらのデータから抽出してみると、以下の通りになるのです。

【国道114号線沿道】
津島小(浪江町) 23.0
山木屋小(川俣町) 6.0
川俣南小(川俣町) 2.4
川俣小(川俣町) 1.5
富田小(川俣町) 1.9
福田小(川俣町) 1.3
青木小(福島市飯野町) 3.5
立子山小(福島市) 3.0
南向台小(福島市) 4.2
渡利小(福島市) 4.8
福島一小(福島市) 3.2

【国道399号線~国道115号線沿道】
津島小(浪江町) 23.0
飯樋小(飯舘村) 9.6
臼石小(飯舘村) 11.5
月舘小(伊達市月舘町) 1.8
小国小(伊達市霊山町) 4.8
大波小(福島市) 4.8
岡山小(福島市) 3.8
福島三小(福島市) 4.8
(単位はいずれも毎時マイクロシーベルト。以下同様)

いずれのルートも、計画的避難区域となっている川俣町山木屋や飯舘村と福島市との中間に位置する川俣町中心部や伊達市月舘町で、放射線量が一旦下がっているんですよね。しかも、これらの地域には共通点があって、伊達地方を南北に貫流している広瀬川の谷底に位置しているのです。そしてもう一つ、広瀬川と福島市内とを隔てる丘陵に位置する小学校の数値が総じて高いことも、特徴として挙げられるでしょう。
つまりは、こういうことなのかなと推察しています。
浪江町津島や飯舘村は、山間に位置しているものの浜通りに属するだけあって、地域内を流れる河川はすべて西から東へと流れます。つまり西側に位置する川俣町や伊達市との境界は分水嶺にあたる訳で、その標高もまた500~800メートルと比較的高めです。従って、福島第一原発からやってきた放射性物質もまた、境界に至るまでに大半がこの地域に降り注いでしまった可能性が高いと考えられます。
一方、広瀬川流域の川俣町中心部や伊達市月舘町の標高は200メートルを切りますから、上空高い地点を浮遊していた放射性物質は谷底を大きく跨いだ後対岸の丘陵へと降り注いでしまったのではないでしょうか。(ただし、山木屋に関しては、標高が500メートルを超える高地であり浪江町津島や飯舘村との標高差がさほどないことや広瀬川ではなく二本松市東部を横断する口太川の流域に属する(余談ですが、山木屋は元々安達郡でした)ことから、放射性物質の襲来を免れ得なかったと考えられます)。マスコミにおいては放射性物質が飛来したとおぼしき3月15日にこの地域は雨に襲われたため雨水に吸着された放射性物質が地表へと降り注いだ解釈がなされることがあるのですが、雨よりも風向きや地形が重要なファクターだったと考えた方が腑に落ちそうです。
ただ、この理屈は、福島市中心部には当てはまりません。福島市中心部の標高は70メートル程度だったと記憶しているのですが、広瀬川流域と同様の図式で考えるならば、放射性物質は信夫山にいくばくかは吹き付けられるでしょうけど福島市中心部の上空を跨いで福島盆地西縁のフルーツライン沿道あたりに降り注がなければおかしいはず。ところがそうはならず、むしろ福島市中心部もまた広瀬川西岸の丘陵と同程度の放射性物質で汚染されるに至っているのです。
これもまた、風の悪戯なのでしょうか。原発方面からやってきた風と北西から吹く冬の季節風とが福島市内でちょうどぶつかり合い、吹き溜まりのような形になってしまったものと推察されます。

ちなみに、福島市及び伊達市において2.5を超えた小学校は、以下の通り。

【福島市】
(本庁管内)福島一小3.2 福島二小4.2 福島三小4.8 福島四小3.4 清明小3.2 三河台小3.3 福島大付属小4.3 桜の聖母学院小4.2
(東部支所管内)岡山小3.8 大波小4.8 月輪小2.7
(北信支所管内)矢野目小3.0 鎌田小2.8 瀬上小2.6 余目小2.6
(清水支所管内)森合小3.0 清水小3.0 御山小4.9
(信陵支所管内)北沢又小3.2 笹谷小3.2
(飯坂支所管内)平野小3.0 飯坂小2.5 中野小2.5
(渡利支所管内)渡利小4.8 南向台小4.2
(立子山支所管内)立子山小3.0
(吉井田支所管内)吉井田小2.6
(信夫支所管内)平石小2.6
(蓬莱支所管内)蓬莱小2.6 蓬莱東小2.6
(松川支所管内)金谷川小3.1 下川崎小 4.2
(飯野支所管内)青木小3.5 飯野小3.5 大久保小3.8

【伊達市】
(保原町)富成小3.9 柱沢小2.8
(霊山町)掛田小2.8 小国小4.8
(月舘町)小手小2.7

なお、両市に隣接する伊達郡内の桑折町、国見町、及び山木屋地区を除く川俣町については、2.5を超える小学校はありませんでした。
すさまじい数ですね。しかも福島市に関して言えば西部を除くと大半の学校が対象となってしまいますが、風の流れを推定するとおおよそこんな感じになるでしょうか。

(1.原発方面から福島市北部へと吹いた風)
飯舘村
 ↓
伊達市月舘町上空を通過
 ↓
小手小・掛田小・小国小・大波小・柱沢小・富成小(広瀬川西岸の丘陵地帯)
 ↓
岡山小・月輪小・鎌田小・瀬上小・余目小・飯坂小・中野小(福島市北部)
 ↓
2.に方向転換

(2.福島市北部から福島市南部へと吹いた風)
1.より方向転換
 ↓
平野小・笹谷小・矢野目小・上松川小・清水小・御山小・森合小(福島市北部)
 ↓
福島市中心部(本庁管内)及び渡利小、吉井田小
 ↓
南向台小・蓬莱東小・蓬莱小・平石小・金谷川小(福島市南部)
 ↓
3.に合流(下川崎小)

(3.原発方面から福島市南部へと吹いた風)
浪江町津島
 ↓
川俣町山木屋
 ↓
川俣町中心部上空を通過
 ↓
大久保小・飯野小・青木小・立子山小(福島市飯野町近辺)
 ↓
2.に合流(下川崎小)

福島市南部へと向かう風は北風と東風の2種類あったと考えています。明日以降の日記で書きますが、福島市より南側では北東からの風が吹いていないと、二本松市や本宮市、更には会津地方における放射性物質の飛散状況を上手く説明できないのです。
という訳で、続きはまた次回に…





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Last updated  2011.06.15 01:38:35
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