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CAPTAINの航海日記

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2011.06.15
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カテゴリ:東日本大震災
なんだかここんとこ、放射性物質と風向きの話ばかりしてるなぁ(苦笑)
でもって、今回もまた、その話。
いろいろと書いたせいでとっちらかってしまったため、ここでもう一度、福島第一原発(以下「原発」と略称)方面から風が吹いた順番を、リンク先のおばかんのさんからご指摘頂戴したこちらの資料(事故直後における福島県内主要都市(福島市、郡山市、白河市、会津若松市、南会津町、南相馬市、いわき市平)の放射線量の推移表)を見ながら、確認していこうかと思います。

A 3月12日夜 南相馬市⇒外洋
まず、この表で最初に放射線量の激増が見られたのは、3月12日夜、南相馬市においてでした。17時46分の段階で毎時0.82マイクロシーベルト(以下単位省略)と既に平常値の16倍ほどとなっていたのですが、同日21時になるとなんと21.00を記録するに至ります。これは、同日15時36分頃に1号機の原子炉建屋で発生した水蒸気爆発の影響によるものと思われます。
ところが、この爆発によって南相馬市以外の数値が上がるということはなく、また南相馬市においても時間の経過とともに数値が漸減しています。恐らく、大気中の放射性物質の大半は、最終的に外洋へと流れ出たものと推察されます。

B 3月15日未明 いわき市平⇒北茨城市・高萩市
次に大きな変化が見られたのは、3月15日未明、いわき市平においてでした。日付が変わった0時の段階で0.57と上昇が見られた後急激に増加し、4時には23.72を記録します。これは、3月14日午前11時01分に3号機の原子炉建屋が水素爆発したことに伴うものと推察されますが、爆発から半日以上経ってからの上昇なだけに別の要因である可能性もありますが、この変化に先だって3月14日の22時過ぎに原発の南10キロの地点において9.6の放射線量が記録されているし、いわき市の南に隣接する北茨城市や高萩市でも15日の未明から早朝にかけて放射線量が急激に上昇している(参考。最大値は北茨城市で5時50分に記録された5.575)ことを考えると、14日の午後から15日の夜明けにかけては北から南にへの緩やかな風が吹いていたと推察されます。

C 3月15日13時過ぎ いわき市平⇒白河市⇒南会津町、北茨城市・高萩市⇒大子町⇒栃木県北部
ところが、いわき市・北茨城市・高萩市の放射線量は、15日の7時から8時ぐらいを境に、急激な減少を記録しています。恐らくここで風向きが変わったものと推察されるのですが、先ほど紹介した茨城県のページを再度確認すると、北茨城市の真西40キロほどの所に位置する大子町の数値が、9時から10時半ぐらいをピークにして急上昇を描いている(最大値1.41)のが確認できます。つまり、風向きは東から西へのものへと変わったと見ていいでしょう。
恐らくその風が影響したのでしょうか、13時過ぎには、白河市の数値が急上昇を見せるに至ります。13時30分に5.02を記録。しかもそれだけにとどまらず、17時過ぎには更に西方の南会津町でも1.00を超える数値が記録されています。
大子町での急上昇も考慮すると、恐らくこの東風は、栃木県北部の那須町、大田原市、那須塩原市などにもある程度の影響を及ぼしたものと推察されます。

D 3月15日14時過ぎ 川内村⇒郡山市⇒白河市・会津若松市
白河市での異状が記録されてから1時間後の14時過ぎ、今度は郡山市にて8.26という白河市を上回る数値が記録されるに至ります。ただし、この数値は県合同庁舎の3階で記録されたものであり、1階で計測したならば恐らく20前後の数値を叩き出していたのではないでしょうか。
いずれにせよ、白河市の数値よりもかなり高いため、Cとは別個の風のルートの存在を疑わなければならないでしょう。
そこでいろいろあたってみると、原発の真西、郡山市の真東に位置する川内村において15日12時前後に異常な上昇を見せていたのが確認できます(参考)。後に高い放射線量を記録することになる飯舘村の数値が急上昇したのは16時のことなので、恐らく川内村に飛来した放射性物質が、東風に乗って郡山市に至ったのだと考えていいでしょう。ただし、この放射性物質が、前日発生した3号機原子炉建屋の水素爆発によるものなのか、それとも15日の午前中に発生した4号機原子炉建屋の火災によるものなのかは、判然としません。
郡山市に飛来した放射性物質は、その後、白河市方面と会津若松市方面の二手に分かれたものと推察されます。
まず白河市ですが、13時過ぎの急上昇の後一時小康状態となっていた放射線量が16時台から再びジワジワと上昇。20時台後半から15日いっぱいにかけて7.0前後の数値が続くことになります。この風もまた、栃木県北部まで到達したものと思われます。
会津若松市は、14時前後から上昇の兆候を見せてはいますが17時頃から急上昇となり、18時前後から2時間ほど1.0前後の数値を記録することになります。そして更に21時台後半から15日いっぱいにかけて2.0前後まで数値が再び急上昇するのですが、この要因は、後述するように郡山市方面ではなく福島市方面から放射性物質が流れ着いた結果かと考えています。

E 3月15日16時過ぎ 飯舘村⇒福島市⇒会津若松市
そして、最大規模の放射性物質がやってきました。
それ以前も0.1を超え通常値より高い放射線量で推移していた飯舘村ですが、15時過ぎから急上昇を見せ、18時20分にはなんと44.70という数値をはじき出します。この時に飛散していた放射性物質は恐らく3号機の原子炉建屋の水素爆発の影響によるものなのでしょうが、以前にもいわき市や郡山市へと飛散しているはずなのに、どうしてまだこれだけの放射性物質が残っていたのか、疑問に思わなくもありません。
飯舘村に飛来した放射性物質は、その1時間後には、福島市に襲来することになります。福島市もまた、18時40分に24.24の最大値を記録しています。
前の日記にも記しましたが、福島市を襲った放射性物質は、恐らく北風ないしは北東の風に乗って、二本松市、更には会津方面へと飛散したと推察しています。白河市も15日の夜に緩やかな上昇を見せていますが、中間に位置する郡山市の数値に大きな変化がないので、恐らくそちらまでは飛散しなかったのではないかと思います。
また、見逃されがちですが、19時過ぎから南相馬市の放射線量も、微妙な上昇を見せています。ただ、この原因が原発から直接飛来したものなのか、それとも飯舘村方面から流れ出たものなのかは、判然としません。

F 3月16日午前 いわき市⇒北茨城市⇒外洋
波乱の15日が明けた後の16日は、いわき市で、不穏な動きがありました。
それまで1.0~1.3と小康状態を保っていたのに、2時過ぎから4時過ぎにかけて最大5.75を記録する急上昇を見せます。その後再び1.3程度まで下がるものの、10時50分に18.78と再び謎の急上昇。この日の午前中は原発においても2号機の圧力抑制室の破損に伴い放射線量が急上昇しているので恐らくその影響ではないかと思われるのですが、問題はここで記録された放射性物資がその後どこへと流れたか。
福島県内各都市では急激な上昇が見られないので再び茨城県の情報にあたってみると、北茨城市で11時40分に15.80を記録していることが確認できます。ただし、その南の高萩市では特に目立った上昇は見られず、またいわき、北茨城両市とも比較的短時間で放射線量が低下していることを考えると、最終的には外洋へと流出したものと推察されます。

なんかこうして見ると、福島県はもちろんのこと、茨城県や栃木県においても、風向き次第では避難区域に指定されかねなかった地域が結構あるのではないかと、背筋が凍る思いです。原発事故の恐ろしさを、改めて感じた次第です。





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Last updated  2011.06.15 23:06:12
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