JR東日本 35年間で輸送密度が半減未満になった線区一覧
先ほどこちらのサイトを眺めていました。JR東日本の線区ごとの利用状況を5年スパンで記録した資料ですが、このJR発足後の35年間で、各線区の利用状況もずいぶん変化していることがわかります。都市部の線区に関しては輸送密度(平均通過人員)が上昇しているケースが少なくないのですが、地方は下手すると新幹線も含めて減少というケースが大半です。今回はその中から「35年間で輸送密度が半減未満になった線区」を、紹介したいと思います。なお、都道府県別に紹介しますが、複数の都県に跨る線区に関しては、起点のある都県の線区として紹介していることをご了承願います。【青森県…7線区】八戸線 八戸~鮫間 6,079 ⇒ 2,167(64.4%減) 鮫~久慈間 1,650 ⇒ 309(81.3%減)※五能線 深浦~五所川原間 1,290 ⇒ 354(82.6%減) 五所川原~川部間 3,137 ⇒ 1,230(60.8%減)大湊線 野辺地~大湊間 965 ⇒ 392(59.4%減)津軽線 青森~中小国間 10,813 ⇒ 516(95.2%減) 中小国~三厩間 415 ⇒ 80(80.7%減)【岩手県…9線区】釜石線 花巻~遠野間 2,034 ⇒ 739(63.7%減) 遠野~釜石間 1,759 ⇒ 399(77.3%減)大船渡線 一ノ関~気仙沼間 1,547 ⇒ 572(63.0%減)※花輪線 好摩~荒屋新町間 1,561 ⇒ 346(77.8%減) 荒屋新町~鹿角花輪間 915 ⇒ 55(94.0%減)※北上線 北上~ほっとゆだ間 1,413 ⇒ 368(74.0%減) ほっとゆだ~横手間 813 ⇒ 90(88.9%減)※山田線 盛岡~上米内間 844 ⇒ 217(74.3%減) 上米内~宮古間 720 ⇒ 64(91.1%減)【宮城県…7線区】東北本線 松島~小牛田間 18,454 ⇒ 8,693(52.9%減) 小牛田~一ノ関間 5,781 ⇒ 2,571(55.5%減)石巻線 小牛田~女川間 3,247 ⇒ 958(70.5%減)陸羽東線 小牛田~古川間 8,926 ⇒ 3,331(62.7%減) 古川~鳴子温泉間 2,740 ⇒ 708(74.2%減) 鳴子温泉~最上間 456 ⇒ 44(90.4%減)※気仙沼線 前谷地~柳津間 1,357 ⇒ 200(85.3%減)【秋田県…10線区】奥羽本線 湯沢~大曲間 5,404 ⇒ 1,448(73.2%減) 秋田~追分間 19,457 ⇒ 8,910(54.2%減) 追分~東能代間 7,740 ⇒ 2,285(70.5%減) 東能代~大館間 5,196 ⇒ 1,056(79.7%減) 大館~弘前間 4,175 ⇒ 790(81.1%減)※羽越本線 羽後本荘~秋田間 5,569 ⇒ 1,907(65.8%減)男鹿線 追分~男鹿間 4,610⇒1,438(68.8%減) 五能線 東能代~能代間 3,527 ⇒ 681(80.7%減) 能代~深浦間 764 ⇒ 160(79.1%減)※花輪線 鹿角花輪~大館間 1,646 ⇒ 448(72.8%減)【山形県…9線区】奥羽本線 山形~新庄間 9,024 ⇒ 4,407(51.2%減) 新庄~湯沢間 4,047 ⇒ 262(93.5%減)※羽越本線 鶴岡~酒田間 6,109 ⇒ 1,527(75.0%減) 酒田~羽後本荘間 4,393 ⇒ 723(83.5%減)※陸羽東線 最上~新庄間 1,273 ⇒ 254(80.0%減)米坂線 米沢~今泉間 1,966 ⇒ 573(70.9%減) 今泉~小国間 833 ⇒ 161(80.7%減) 小国~坂町間 864 ⇒ 105(87.8%減)※陸羽西線 新庄~余目間 2,185 ⇒ 148(93.2%減)【福島県…11線区】常磐線 いわき~原ノ町間 7,029 ⇒ 1,592(77.4%減) 原ノ町~岩沼間 8,850 ⇒ 3,690(58.3%減)※磐越西線 郡山~会津若松間 5,948 ⇒ 2,283(61.6%減) 会津若松~喜多方間 3,987 ⇒ 1,491(62.6%減) 喜多方~野沢間 1,992 ⇒ 357(82.1%減) 野沢~津川間 1,142 ⇒ 70(93.9%減)※磐越東線 いわき~小野新町間 1,036 ⇒ 203(80.4%減)只見線 会津若松~会津坂下間 1,962 ⇒ 944(51.9%減) 会津坂下~会津川口間 533 ⇒ 182(65.9%減) 会津川口~只見間 184 ⇒ 79(57.1%減) 只見~小出間 369 ⇒ 107(71.0%減)※【茨城県…3線区】常磐線 高萩~いわき間 16,332 ⇒ 7,418(54.6%減)※水郡線 常陸大宮~常陸大子間 2,458 ⇒ 720(70.7%減) 常陸大子~磐城塙間 788 ⇒ 143(81.9%減)※【栃木県…2線区】東北本線 黒磯~新白河間 7,480 ⇒ 3,402(54.5%減)※烏山線 宝積寺~烏山間 2,559 ⇒ 1,120(56.2%減)【群馬県…3線区】信越本線 高崎~横川間 25,726 ⇒ 3,682(85.7%減)上越線 水上~越後湯沢間 3,267 ⇒ 976(70.1%減)※吾妻線 長野原草津口⇒大前間 791 ⇒ 263(66.8%減)【千葉県…7線区】外房線 茂原~勝浦間 12,063 ⇒ 5,744(52.4%減) 勝浦~安房鴨川間 4,976 ⇒ 1,295(74.0%減)内房線 君津~館山間 12,706 ⇒3,090(75.7%減) 館山~安房鴨川間 4,536 ⇒ 1,327(71.0%減)鹿島線 香取~鹿島サッカースタジアム間 2,549 ⇒ 1,065(58.2%減)※久留里線 木更津~久留里間 4,446 ⇒ 1,074(75.8%減) 久留里~上総亀山間 823 ⇒ 54(93.4%減)【新潟県…10線区】信越本線 直江津~犀潟間 14,385 ⇒ 2,924(79.7%減) 犀潟~長岡間 14,129 ⇒ 2,632(81.4%減)越後線 柏崎~吉田間 1,861 ⇒ 639(62.0%減)弥彦線 弥彦~吉田間 1,429 ⇒ 442(69.1%減) 吉田~東三条間 6,566 ⇒ 2,554(41.1%減)羽越本線 新津~新発田間 6,917 ⇒ 1,221(82.5%減) 新発田~村上間 9,646 ⇒ 4,155(56.9%減) 村上~鶴岡間 5,690 ⇒ 1,171(79.4%減)※磐越西線 津川~五泉間 2,233 ⇒ 394(82.4%減)飯山線 津南~越後川口間 949 ⇒ 355(62.6%減)【山梨県…1線区】小海線 小淵沢~小海間 1,038 ⇒ 359(65.4%減)※【長野県…8線区】中央本線 辰野~塩尻間 1,824 ⇒ 433(76.3%減)大糸線 豊科~信濃大町間 6,907 ⇒ 3,170(54.1%減) 信濃大町~白馬間 2,668 ⇒ 666(75.0%減) 白馬~南小谷間 1,719 ⇒ 188(89.1%減)小海線 小海~中込間 2,272 ⇒ 983(56.7%減)飯山線 豊野~飯山間 3,527 ⇒ 1,445(59.0%減) 飯山~戸狩野沢温泉間 2,171 ⇒ 410(81.1%減) 戸狩野沢温泉~津南間 822 ⇒ 76(90.8%減)※※印がついている線区は、都県境を跨いでいるこうしてみると、東北地方は壊滅的ですね(涙) あと新潟、長野の両県も酷いし、千葉県も結構…それぞれに事情はあるのでしょうが、これだけの線区で輸送密度が激減しているということは、都市部の線区の収益でローカル線を支える構図ももはや限界かと痛感させられますね。日本のローカル線 150年全史 その成り立ちから未来への展望まで [ 佐藤信之 ]