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カテゴリ:地理
ドイツなどを流れ、河岸に立ち並ぶ古城や名所旧跡をめぐる川下りで有名なライン川の長さが、これまで知られていたより実際は約90キロも短いことが、独の大学関係者の調査で明らかになった。
南ドイツ新聞などがこのほど伝えた。 独メディアによると、独西部ケルン大学の研究者がライン川に関する本を執筆するため、20世紀初めごろの文献を調査していたところ、これまで定説とされてきた1320キロより短い、1230キロとの記述を見つけた。 独の公文書などはライン川の長さを1320キロとしていたが、実際に最新の地図などで確認したところ、1233キロ前後であることが判明したという。 調査では1932年に出版された事典に、百の位と十の位を取り違えたと見られる「1320キロ」の記述があった。 60年ごろには、間違った長さの1320キロがほぼ定着してしまったようだという。 今回の指摘を受けて、ネット版の百科事典ウィキペディアは長さを修正。 今後は独公文書なども修正される見込みとしている。 ライン川は、スイス南東部のアルプスを源流とし、ドイツとフランスの国境を流れ、その後ドイツ国内からオランダに入り、北海に注ぐ。 (asahi.comより) -------------------- 思わずエイプリルフールのネタかと思ってしまった(笑) 一つのちょっとした間違いが後世に残ってしまった例。 ひとたび確定してしまった事実には誰も疑問は持たないもの。 そのままここまで来てしまったこと自体は決して不思議なことではない。 世の中に出てしまえばそれが既成事実になる、という意味では地図も同様だ。 地図は莫大な情報量を持っており、それが既成事実となってしまうだけに怖い。 物を作って世に出すというのはそれだけ重大な行為だということを再認識させられた。 一つの戒めとしてとらえたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.02 01:05:14
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