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カテゴリ:測量
NECと中国の日電有限公司は11月29日、地図作成を支援するソフト「RealScape」の中国市場での販売を開始することを発表した。
NECは現在、衛星画像処理の開発にも取り組んでおり、年内には衛星画像を利用した広範囲かつ高速な地図作成の自動化を実現したい考えだ。 RealScapeは、航空写真の画素を高速処理することで、土地や建物の精密な高さを求めるソフトウェア。 このデータを活用することで建物の輪郭を自動的に取得することが可能になり、従来の目視や手作業を中心とした地図作成作業と比較して作業時間を約30%短縮することができるという。 また、一個所の異なる時期の航空写真を処理することで、自動的に経年変化個所を抽出することも可能になり、土地利用の変化や災害の被災個所を正確に把握することができるとしている。 中国では、近年の経済発展に伴い道路や建物の建設が急増し、都市計画に必要となる精密な地図の需要が高まっているという。 また、四川省や青海省では大地震による甚大な被害を受けたことから、防災計画に必要な国土全体の精度の高い地図作成が急務となっている。 さらに、自動車の急増によるカーナビの普及など、民間による地図利用も増加しているという。 NECでは、日本の国土地理院に相当する国家測絵局や国土資源関連部署などの公共機関、カーナビメーカーなどの民間企業に「RealScape」を拡販し、今後3年間で100社への販売を目指す。 (cnet Japanより) -------------------- 需要と意味ではインフラ整備がまだまだ進む中国は最大かつ有望な市場。 NECが目を向けたのにはうなずける。 これまで写真測量のソフトなど、どちらかと言えば中国製品が日本に売り込まれるケースが多かっただけに、今回の展開には「ああ、こういう時代になったのか」という思いは強い。 画像処理技術の進化は著しい。 経年変化の自動抽出は地図更新にも有効なツールだけに、今後需要が伸びる可能性は高い。 まずは中国市場の動向に注目したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.30 01:05:54
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