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カテゴリ:災害・防災
国土地理院では東日本大震災発生以来さまざまな対応を行っている。
地殻変動の検出や断層モデルの推定、被災後の空中写真の撮影および公開、撮影した写真を判読しての津波の浸水範囲概況図作成、そして災害対策用地図のダウンロード提供も始めた。 提供されているのは20万分1地勢図と5万分1地形図の2種類。 特に5万分1地形図については国土地理院が近年の基本図体系の見直しに伴い更新を中止していただけに、公開されたことに驚きもあった。 中身は2万5千分1電子国土基本図からの自動編集で作られている模様。 自動編集のため、注記の重なりがあるなど少々荒っぽい作りになっている。 5万分1はさまざまな調査のとりまとめや地域計画などに向く絶妙の縮尺の地図といえるが、かつてのきちんと編集された5万分1地形図の印象が強いだけに、今回の成果の荒っぽさはちょっと残念。 もちろん、緊急の無償ダウンロードであり贅沢は言えないが、国の地図作成機関でもある国土地理院のオフィシャルな成果であることを考えると物足りないと思うのは自分だけではないはず。 かつての5万分1地形図がいい成果であっただけにそう感じるのかもしれないが。 とにもかくにも地図は使われてこそ活きるもの。 少しでも被災地の役に立って欲しいが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.02 01:20:52
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