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カテゴリ:測量
民間の航法衛星として期待がかかるEUのガリレオ計画。
参加各国の折り合いが必ずしも良くなかったこともあり、一時は実現が危ぶまれたが今年の10月20日に2機の衛星を打ち上げることが発表された。 アメリカのGPSが軍事目的であるのに対して、ガリレオはいわゆる業務用衛星。 GPSのように軍事優先ゆえの意図的精度劣化といった不合理がないことから測位精度の向上が期待されるが、反面コストの心配はつきないが、とりあえず一歩前に進むというところだろうか。 日本では昨年準天頂衛星『みちびき』が打ち上げられ、現状のGPS測位の精度向上が期待されており、後続機の打ち上げが待たれる。 加えてロシアのGLONASSの運用も視野に入れて、公共測量作業規程の「GPS」の記述が「GNSS」に置き換えられた。 さらに無線LANや携帯電話室内アンテナを利用した屋内測位や、ICタグなどRFIDを利用した測位も実用化されつつあり、測位環境はマルチ、そしてシームレスな方向へと進んでいる。 位置情報が生活を支える重要なインフラであることはもはや周知の事実。 その進化は今後も続いていくだろう。 反面プライバシーのリスクなど、これまでなかった問題が表面化することが予想される。 便利さとプライバシー。 このあたりの調整が今後の大きなテーマになっていくのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.24 00:57:52
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