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2011.06.04
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カテゴリ:測量
6月3日は測量の日ということで、毎年様々なイベントが開催される。

その一つが新宿の明治安田生命ホールで行われる国土地理院報告会。
以前は「国土地理院技術発表会」という名目で若手が発表していたような記憶があるが、ここ数年は「報告会」の形で、課長クラスが発表を行っている。

例年だと開演までに行けば十分に席は確保できるのだが、今年は行ってみてびっくりの超満員。
ホール内は立ち見もぎっしりで、ロビーにモニターを置いて発表の様子を映して、その前にも椅子を並べたが、こちらも満席で立見になる盛況ぶり。

震災対応の話題がメインだったこと、そしてゲストスピーカーが名古屋大教授で地震予知連委員の山岡耕春氏、JAXAの本間正修氏というそそられる顔ぶれであったこともあるだろうか。
実際、ゲストのお二人を含めて面白い発表が多かった。

以下、印象に残った話を忘備禄的に。

・想定外の津波というが、実はハザードマップの浸水想定は宮城南部~福島にかけての沿岸部を除けばそれなりにはまっていた。

・余効変動が続いており、既にM8程度のエネルギーを解放している。

・5月31日で電子基準点改定成果公表。三角点・水準点は10月下旬目処。その際は改測とパラメータ補正を併用。

・セミダイナミック補正については東日本のみ元期を変更、「測地成果2011」へ。

・ALOS後継機は「SAR」衛星。光学センサはなし。

・破壊の前提となるプレート間の固着はある程度定量的な把握がされている。

・準天頂衛星「みちびき」はLEX信号で補正情報の送信機能がある。準スタティック法が可能。

・17条特例でMMSを使用しての公共測量が可能。

・今後「災害復興計画基図」の作成が行われる。

今回の報告会は超満員であったことや、余効変動のくだりが新聞にも引用されたことからも、非常に注目度が高かったことが分かる。

これは未曾有の大災害を受けて、様々なセンサを利用した被害状況の抽出やGPS連続観測やSAR干渉による地殻変動の解析など目に見える成果を出したこと、復興へ向けてのベースとなるインフラとして基準点や地図データの需要が高まっていること、そして被災地以外でも今回の災害を受けて国土のモニタリングが重要性を増していることなど、複数の要因による。

今こそ、国土地理院は地理空間情報の重要性と自身のアイデンティティをアピールする必要があるのではないか。
そのためにも精度、スピード、そして分かりやすさという三つの要素を満たすこと。

精度とスピードは往々にして反比例する関係にあるが、スピードがなければ国民への印象は薄いし、精度がなければ民間に対して優位性を持てない。
そして国民への説明の分かりやすさが大事。
地理空間情報を視覚化するのが地図だが、国土地理院自身のアイデンティティを見える化することも実は非常に重要なことだと思う。





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Last updated  2011.06.04 01:51:32
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