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カテゴリ:測量
東日本大震災による液状化で大きな被害を受けた浦安市は21日までに、地盤変動の状況を把握するために行った独自調査の結果をホームページで公表した。
大規模な液状化が発生した埋め立て地区で、最大90センチ以上も地盤が沈下していることがはっきりと分かる。 調査は、航空機を使い、レーザー光の反射を利用して距離を測る装置や衛星利用測位システム(GPS)など三つの技術を組み合わせた「航空レーザー計測」で実施。 建物の有無にかかわらず地盤自体の標高を正確に算出することができるという。 市は2006年12月に取得していたデータと震災後の今年4月に測ったデータを比較。 標高ごとに色分けした地図と、標高の変動に応じて色分けした地図を作った。 (千葉日報より) -------------------- こちらが市のHPにある差分図 こうして航空レーザー測量で差分をとると、場所による沈下の違いが色濃く出てくる。 部分部分で隆起も見られるが、これは液状化によるものか、あるいは前回計測時以降の5年間での経年変化の可能性もある。 こうして新しく取得したデータとの差分がわかるのも、以前に取得したデータがあったからこそ。 空中写真撮影や航空レーザー測量は費用の面からなかなか頻繁には行えないが、こういったケースではアーカイブデータが非常に役に立つので、ある程度定期的にやって欲しいところだが。 モニタリングという意味では衛星からの計測(画像、SAR)が有効かもしれない。 ただ、分解能という点では今回のような詳細なデータは取得できない。 今回の成果は今後様々な解析に使われることになるだろう。 液状化や沈下と土地の特性の関係が分かれば、今後の対策にも有効だろう。 それにしても「建物の有無にかかわらず地盤自体の標高を正確に算出することができる」という説明はちょっと大掴みすぎやしないか。。。? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.23 01:14:50
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