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カテゴリ:測量
今年の冬はいつもより寒さが厳しく、ついつい出歩くのが面倒になる。
これでは運動不足でよくないと思い、歩数計でも買おうと探したところ面白いものを見つけた。 その名も「ゲームポケット万歩 新・平成の伊能忠敬」(型番:GK-700)だ。 ちなみにこの商品を販売する山佐時計計器(YAMASA)は「万歩計」の登録商標を持つ会社で、「万歩計」という呼び名は同社しか使うことができないそうな。 さて、伊能忠敬といえばご存じの通り、江戸時代後期の有名な測量10 件家で、近代における日本地図の基礎を築いた偉人である。 その名を冠した万歩計とは、果たしていったいどんなものなのだろうか。 カタログを見ると液晶画面の横にはなにやら「測量10 件」と書かれたボタンがあり、液晶画面には未完成の日本地図とともに「47%」という数字が書かれていた。 実はこの万歩計、東京を出て千葉→茨城→福島→宮城→岩手→青森→北海道→青森→秋田→山形という風に海岸沿いを反時計回りに進み、日本一周分の距離を歩くことで日本地図を完成させるという趣向なのだ。 つまり、実際に日本列島を歩いて回り、歩測によって地図を作っていった伊能忠敬をリスペクトしつつ、日本一周の徒歩旅行をバーチャルで行うというわけ。 地図好きの心がくすぐられるユニークグッズといえるだろう。 価格は希望小売価格が5250円のところ、Amazon.co.jpで税・送料込み2670円だった。 高機能なデジタル万歩計としては、けっこうお買い得な金額だと思う。色はブルー、ブラック、ピンクの中からブルーを選択した。 届いたパッケージを見ると、伊能忠敬のイラストの上に「歩いてつくろう日本地図!」というキャッチコピーが書かれていた。 伊能忠敬のイラストは一昔前のゲームのキャラみたいなほのぼのしたデザインである。 万歩計のサイズは72×37×10ミリ、質量は約29グラムと軽量・コンパクトだ。 実際にジーンズのポケットに入れて数日間歩いてみたが、かさばらず違和感もほとんどない。 本体にはクリップ付きのストラップが付いており、これをベルトループなどに付けておけば落とす心配が少ない。 電池はCR2032が1個で、お試し用電池が付属しているのですぐに使用開始できる。 初めて使うときはディスプレイに貼られている保護シールをはがし、△の形をしたアップ・リセットボタンを2秒以上押して初期設定を行う。 時刻と日付のほかに、歩幅や体重の入力も必要だ。 歩幅は身長から100センチを引いた数値が目安だが、歩き方や速度によっても変わる。 せっかちで大股で歩く癖のあるワタクシは、せっかくなのできちんとメジャーで測ることにした。 何歩か歩いてから、一方の足のつま先からもう片方の足のつま先までを測ると、身長-100センチよりも少し多めに出た。 より正確な平均歩幅を算出する場合は、10歩歩いてから合計距離を10で割ればいいとのこと。 初期設定が終わると通常画面に切り替わる。 万歩計の画面は右横の「測量」ボタンを押すたびに切り替わる。 最初に表示されるのは、「タダタカ評価画面」と呼ばれるもので、これは1日の歩数に対して伊能忠敬が評価してくれる画面だ。 0~2999歩の場合は怒った顔で「ドリョクセヨ」、5999歩までは渋い顔で「コレカラダ」、7999歩までは普通の顔で「ガンバレ」、9999歩までは笑顔で「ヨシヨシ」、10000歩以上歩くとウインクとともに「ヨクヤッタ!」という評価が下される。 また、伊能忠敬の顔の横には、1日10000歩を100%としてバーグラフも表示される。また、毎偶数正時になると、「イッキュウ」や「コウモンサマ」「ムサシ」「ジロキチ」といったユニークなキャラクターが応援に表れる。 ちなみにサウンドをON設定にしている場合は、1万歩に到達するとメロディが流れる仕掛けになっている。 また、1万歩を達成してからさらに歩くと、伊能忠敬がもっとほめてくれるかもしれないとのことで、シークレット画面も隠されているようだ。 「タダタカ評価画面」の次の画面は、この万歩計の最大の特長である「日本地図作成画面」。 歩くことで日本地図ができあがる仕組みになっていて、日本地図作成の完成度が%で表示されるほか、周回数も表示される。 次の画面は「都道府県画面」で、現在歩いている都道府県と、次の都道府県までの距離が表示される。 距離ではなく、「1日1都道府県」という目標で歩くのも面白いかもしれない。 実際に付けて歩いてみると、「チバトウチャクジャ」などと県境に到着するたびに表示されるので実に楽しい。 サウンドONにしておくとメロディーも流れる。 歩くにつれて次第に日本列島の海岸線が描かれていくのを見ると、歩いた距離がそのまま成果につながる感じでやりがいがある。 「タダタカ評価画面」も、サボってしまったときとがんばったときとでイラストの表情が異なるので、これが意外とモチベーションにつながる。 また、この製品には実際の距離で日本一周する「実距離モード」に加えて、19044.18キロメートルを50倍の速さで進める「高速モード」も搭載されており、これを選ぶと歩行距離の少ない人でも実距離に比べてかなり速く日本一周を達成できる。 なかなか進まずもどかしさを感じる人はこのモードを使うといいだろう。 省電力機能も搭載されており、5分間ボタン操作および歩行がない場合は2分間、「キュウケイチュウ」の画面が表示されて、さらに2分間ボタン操作がないと省電力モードになるので安心だ。 なお、この万歩計のセンサーは三次元加速度センサーを採用しており、ポケットやバッグの中に入れても向きを気にせずに使用可能とのこと。 表示画面も豊富で測量をテーマにした演出もなかなか楽しい。 これならウォーキングへのモチベーションを長期間、保つことができるのではないだろうか。 地図が好きなウォーカーは要チェックだ。 (ITmediaより) -------------------- 何となくゲーム感覚の万歩計。 伊能忠敬の名前を冠しているのが何とも。 歩く上でモチベーションを上げやすい、というのはポイントかも知れない。 様々な機能もどちらかといえば楽しく歩ける方向性が感じられる。 遊び心満載だ。 目標を持って歩けるのはいいことだ。 日本地図を描きあげるところまで歩数を重ねればなかなかのもの。 それにしても万歩計って登録商標だったのか。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.12 02:36:57
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