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カテゴリ:測量
トプコンは2014年3月までに、福島県西郷村と神奈川県松田町の計2工場を閉鎖する検討を始めた。
両工場は08年に買収した測量機器メーカーのソキア(現ソキア・トプコン)の生産拠点。 都内にあるトプコンの本社工場などに集約し、効率化する。 生産再編で国内工場は5拠点から3拠点になる。 閉鎖する方向で調整するのは神奈川県松田町のソキア・トプコンの工場で、トータルステーションと呼ばれる測量機器の組み立て拠点。 福島県西郷村の拠点は福島ソキア。 金属部品を生産している。 このほかに山形市と福島県田村市に製造子会社を展開している。 トプコンは為替や国内市場の縮小と海外需要の増加といった外部環境の変化に対応するため、構造改革を急ぐ。 13年3月期に修正を予定する現中期経営計画では、14年3月期に100億円のコスト削減を目指している。 国内生産拠点の再編は同改革の一環。 (日刊工業新聞より) -------------------- トプコンとソキアが一緒になった時点で、再編はある程度予想できたが、測量業界としては何とも寂しい話だ。 測量業は機器産業という側面もあるので、メーカーの存在は非常に重要な位置づけにある。 特に地方の中小測量会社にとってはメーカーの動向は死活問題にもなりかねない。 機器自体も、GNSSやMMSへのシフトが進みつつある微妙な状況。 メーカーも市場をみながら方向性を模索していかなければならない立場だ。 以前であれば年に一度の測量技術展に機器メーカーがたくさんのコンパニオンも含めて派手なブース展開をしていたものだが、最近は出展を見送るケースも増えた。 業界全体がデフレスパイラルの中でもがいている現状では機器にコストを先行投資しにくいという事情もある。 それでも機器メーカーの技術開発が測量業界をけん引していく図式はそうそう変わらない。 今後は異業種コラボレーションも含めた新たな展開があるのかも知れない。 再編の次の一手が気になるところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.06 02:23:41
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