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ちずらぼのちずらぶ

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2012.09.21
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AppleのiOS6が20日から配信されている。
中でも注目されていたのが、これまで標準機能であったGoogleマップがApple独自の地図に切り替わったこと(GoogleのAPI有償化によるもの)。

ふたを開けてみるとこの新地図がお粗末なもので、アップデートしたユーザーから様々なクレームが出されている。

http://togetter.com/li/376317

http://vippers.jp/archives/6620307.html

http://gahalog.2chblog.jp/archives/52132765.html

http://iphonech.com/archives/53793359.html


かくいう自分はアップデートしていないのだが…(笑)

TwitterのTLは今朝からずっとこの地図の話題で持ち切り。
もはやiOSユーザー総デバッガー状態。「一番面白い間違いを探した人が優勝」みたいな流れになっていて、それはそれで楽しませてもらった(笑)
かつては色々と言われていたGoogleマップの評価が相対的に上がっていたのも興味深かった。

ただし、これは地図であり、本来間違っていてはいけないもの。
状況によってはシャレですまない話でもあり、この状態で恥ずかしげもなくリリースしたAppleの問題意識の低さを糾弾するとともに、猛省を促したい。

リリース前から指摘されていた、表現がスカスカであるとか、その程度ならまだ許せるのだが、アイコンの間違いや注記の間違い、さらには位置も無茶苦茶になっている。
「パチンコガンダム駅」とか「マクドナルド駅」とか、世田谷に見たことがない駅がぼこぼこあったりとか、羽田空港が「大王製紙」になっていたりとか、首相官邸に高校があったりとか、皇居のお堀にホールがあったりとか、挙げればキリがないけど、いやこれは本当にすごい。

なぜこんなことになったのだろうか。

地図データはインクリメントPのものを使用している。
ここで誤解をきちんと解いておかなければならないのだが、インクリメントPはデータを提供しただけで、今回の件で非はない。
なので同社をdisるのは筋違いだ。
(何でそんないい加減な会社にデータ提供をしたんだ、というなら別だが…)

まず地図データと地図編集・地図デザインはまったくの別物であることを理解する必要がある。

提供されるベースデータは一般的に線や点でしかなく、そこにはデザイン的要素は含まれない。
例えばゼンリンは自社のいつもNAVIの他、Googleマップ、Yahoo!ロコ、mapion、goo地図など複数の地図サービスにデータを提供している。
各サービスは同じデータを使用しながら、地図の仕様やデザインはそれぞれ異なっているのはご存じの通りだ。

インクリメントPも同様で、同社がいかに地図作成能力が高いかは自社製品であるMapfanを見れば明らかだ。

つまりり、問題は地図の仕様を決め、編集したAppleサイドにあることになる。

位置ずれや注記間違いアイコン間違い(つまり分類ミス)など、おかしなことになっているのはどうやらPOI(地図の世界ではpoint of interest)データのようだ。
恐らくはインクリメントPのものはもちろん、既成のものを使わず独自で作成したのではないだろうか。
その際のデータソースの問題や、座標取得のプロセスで何らかの致命的なミスがあった可能性が考えられる。

地図はそもそも専門性が高いもので、相応の知識・技術・ノウハウがなければ
地図コンテンツは扱えない。

国土地理院や国土交通省、あるいは地方公共団体が作る地図は測量士の資格を有した技術者が作る「測量成果」である。
これを加工して2次利用されることでゼンリンやインクリメントP、昭文社など民間の地図データが作成される。
そのいずれの工程も、さらには網羅的な更新も、莫大な手間と費用がかかるもので、地図データベースを維持するのは決して簡単なことではない。
さらにこれらのデータベースから仕様に合わせて地図がデザインされて世の中にリリースされているのが現状だ。

ユーザーにしてみれば「地図はタダ」であるけれど、それはビジネスモデルのなせる技で、作成には相応の費用がかかることは知っておきたい。

恐らくAppleはそこを安く上げようとしたのではないか。

これまでのGoogleマップに慣れているユーザーからすれば、今回の地図に不足があるのは仕方がない。
ただ、精度を犠牲にしてしまっている点は地図としての本質を見失っていると言わざるを得ない。

当然改善されるとは思うが、地図をなめているのであればここから去るべきだ。





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Last updated  2012.09.21 00:41:48
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