|
カテゴリ:災害・防災
日没前にもかかわらず、日が暮れたように暗くなった鹿児島市街。
18日夕、大規模な爆発的噴火を起こした桜島「昭和火口」から上がった高さ5000メートルの噴煙は風に流され、北西方向の鹿児島市の上空を覆った。 地元でもまれな「ドカ灰」に市民も観光客も驚いていた。 夏休み中の日曜日とあってJR鹿児島中央駅一帯や市中心部の繁華街「天文館」などでは、観光客や市民らが傘を差して、口をタオルで覆う姿が見られた。 車はヘッドライトを点灯して走行し、灰を巻き上げていた。 鹿児島市中心部に住むパート、丹村(にむら)真弓さん(47)は「小規模な噴火は日常だが、今日はとても大きくてびっくり」と驚いた様子。 噴火から30分ほどすると火山灰が降り始め、硫黄の臭いも。「顔に灰が当たり、家の車も車体が灰色。これだけ降ると、車もスリップしやすくなり心配」と話した。 錦江湾(鹿児島湾)をはさんで桜島を眼前に望む旧薩摩藩主別邸「仙巌園(せんがんえん)」からは勢いよく噴煙が上がる様子がよく見え、県外から訪れた観光客は「何これ」「すごいねえ」と見入っていたという。 また、関西から観光のため鹿児島市を訪れ、偶然、噴火を見た学生、野津文雄さん(39)は「これは『アカン!』と思った」と驚きを隠せなかった。 九州新幹線の終着駅、JR鹿児島中央駅の駅ビル「アミュプラザ鹿児島」は1階の自動ドアを閉め切るなどした。 また屋外で営業していた1店舗が営業を取りやめた。 4人の子供とアミュプラザを訪れていた市内の女性(38)は「これでは帰れない。タクシーを使おうか迷っています」と困惑していた。 JR九州によると、降灰のため、指宿枕崎線が最大で40分遅れ、約500人に影響が出た。 (毎日jpより) ------------------------------ 爆発の大きさそのものも驚いたが、それ以上に真っ白に煙った市内の様子が凄かった。 自分も何度か鹿児島を訪れているが、桜島の爆発は一日に数回あったので珍しいという印象はなかったが、映像で見ると今回の噴煙はものすごい。 30年前に初めて訪れた時、小雨に傘をささずに歩いて気づいたら肩が真っ黒になってしまい、鹿児島の灰を体感したのだが、さすがに今回の降灰は市民も戸惑っているようだ。 ともあれこのままの状態が続けば生活に支障がでそう。 今回は小規模ながら火砕流も発生したとのこと。 桜島は1914年の大正大噴火で多くの犠牲者を出している。 来年の1月12日はその大正噴火から100年。 気象庁福岡管区気象台・鹿児島地方気象台によると噴火警戒レベルは3のまま。入山規制が継続。 今後の経過を注視したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.19 01:54:33
コメント(0) | コメントを書く
[災害・防災] カテゴリの最新記事
|