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2013.09.01
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カテゴリ:災害・防災
地震や豪雨などの災害に襲われた時、どう命を守るのか。
自分のいる場所が元はどういう地形だったかを知ることは、危険を避ける上で重要なヒントになる。
普段は気にかけない土地の記憶。シニアが子どもに伝える取り組みが始まった。 

横浜市南区の市立南中学校。
地元のシニアと中学生の合わせて二十人ほどが、三班に分かれて地図をのぞき込んでいた。

「昔はこの辺りに池があってね。ほら、バス停に名前が残ってる」。
指をさしたのは南区六ツ川の前田ミツ子さん(70)。
ここに住んで五十年、地元の変遷を見てきた。

「山を切り開き、谷や池を埋め立ててできたの。『六ツ川』の地名も川が多かったから」。
話に聞き入る子どもたち。
現代の地図から自宅の位置を写し取ったビニールシートを昔の地図に合わせてみる。
「あっ、おれの家、崖だったの?」。あちこちで「新発見」に声が上がった。

この集まりは、横浜市のNPO「シャーロックホームズ」が初めて企画した「情報をつかんで生き残れ・異世代で考える減災防災術」。
今と昔の地図を比較し、災害時に自分たちの街がどうなるか考えるのが狙いだ。
材料をそろえれば、どの地域でもできる。

用意するのは現代の地図と、同じ地域を示す同縮尺の地図。
この日は大正時代のものを用いたが、一般的には大規模な開発が入る昭和三十年代より前のものがいい。
国土地理院HPの「旧版地図の謄本交付」のページから一枚五百円程度で入手できる。
地図を覆う透明ビニールシートと複数の色の油性ペン、シールも用意する。

まず現代の地図にビニールシートをかけ、川や幹線道路、鉄道を色分けして描き込んでいく。
ここに自宅や、避難所・防災拠点となる役所や警察・消防署、学校、スーパー、コンビニなどの位置をシールで記す。
危険箇所としてガソリンスタンドや工場、コンビナート、木造住宅の密集地帯もチェックする。

危険箇所を避けながら避難所へ向かうルートを確認する。
細い道路や橋は通れなくなる可能性もあるので、う回路も考える。

そうしてできたシートを、川や鉄道を目印に昔の地図に合わせてみる。
自宅や避難所、避難ルートが、昔はどんな地形だったかが分かる。
ポイントは沼や池、沢など水に関わる地形。豪雨で水が集まりやすかったり、地震で液状化現象が起きたり、土地が崩れる可能性もある。
字名やバス停の名前にヒントがある場合もある。

頼りになるのが、長年その地で暮らしてきたシニア。
地図の知識が補強される。場合によっては、当初考えていた避難ルートを見直す必要も出てくる。

企画を考案した消防庁防災図上訓練指導員、鈴木光さんは「平時には気付かない土地の性格が災害では出てくる。それを知るシニアは防災・減災で大きな力だ」と指摘。
「平日昼間の災害では、大人は働きに出たまま帰宅できないかもしれない。地域に残るのはシニアと子ども。ここが結び付けば地域の防災力は上がる」と言う。

参加した横浜市南消防署予防課の松永ゆり消防士長は「シニアと子どもが顔を合わせること自体が重要だ。子どもたちには『シニアを味方につければ怖いものはない』と教えたい」と話していた。

(東京新聞より)
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これはかなり効果的だと思う。

土地を知ることが減災に有益なのは昔から言われていたが、なかなかいい手法がなかった。
旧版地図や土地条件図を見るのが一番いいのだろうけど、一般の人には少し敷居が高い。

でもこうした実習形式であれば、理解はしやすい。
旧版地図に加えて、その土地の過去を知るシニアの説明が入ることで、グッとリアリティがでるし、何よりも具体的で分かりやすい。
もちろん地域コミュニケーションの面でも効果が見込める。
子どもたちにも、シニアにとってもプラスになるはずだ。

防災を考えるときに、行動をマニュアル化するより個々が考えるようなリテラシーを高める方がはるかに重要なのだが、そのためには手間も時間もかかりがちだ。
それでも、やはりリテラシー向上を捨てるべきではない。
学校教育や地域活動の中で少しずつでも学んでいくことができればいい。

この取り組みはひとつのヒントになるはずだ。





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Last updated  2013.09.01 01:53:16
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