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カテゴリ:測量
北米最高峰のマッキンリー山の標高が、従来信じられていた6194メートルよりも83フィート(約25メートル)低かったことが明らかになった。
マッキンリー山のあるアラスカ州のトレッドウェル副知事は11日に声明を出し、新しい測量技術を使って測定した結果、実際の標高は6168メートルだったと発表した。 声明は、アンカレジで開催された国際古地図収集家協会のシンポジウムで出された。 副知事によれば、従来の6194メートルという標高は、1952年に写真測量技術を使って測量されたという。 ところが昨年、米内務省地質調査部とアラスカ州がレーダー測量システムを使った測量したところ、実際には25メートル低かったことが判明したという。 もっとも地元の人たちは、デナリ(アラスカでの呼び名)が多少低くなったところで気にもとめていないようだ。 アラスカ州在住の登山家ニック・パーカーさんは地元紙に対し、「高い山であることにも難しい山であることにも、寒い山であることにも変わりはない」とし、「テキサス州(の山)より低かったとでも言うなら話は別だが」と語った。 (CNNより) ------------------------------ 山の標高が変わることは割とよくあることで、日本でも以前剱岳の標高が変更になったことが話題になったことがある。 もちろん、地殻変動云々でなく、測量方法の違いによるものだ。 ただ、25メートルの違いというのは結構大きい。 当初の測量時の精度の問題なのかも知れない。 あるいは積雪の与える影響のあるかも知れない(レーダーのバンドの種類にもよるだろうが)。 剱岳の際は、山頂近くの三角点でGPS観測により基準点測量を行い、そこから水準測量で山頂の標高を計測する形で新しい値に変更された。 しかしさすがにマッキンリーに観測機材を持って登るのは大変だ。 写真測量やリモートセンシングにより計測されるのは自然な流れといえるだろう。 今回のようなケースは恐らく氷山の一角で、全世界で測りなおせば色々と出てくるのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.09.15 01:26:47
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