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カテゴリ:測量
前日に続きG空間EXPO2013に出かけた。
本日の目的は7Fで行われているシンポジウム「これからの測量・地理空間情報界のイノベーションを熱く語る!」だ。 実際、タイトルに違わぬ熱い話が聞けた。 今回のEXPOはいわゆる「業界イベント」としての色はそれほど濃くなく、むしろ華やかなテクノロジーに光をあてるイメージで、地理空間情報業界のある意味泥臭い部分はあまり見えていない。 なので一般来場者へのアピールとしては非常によく練られているが、逆に業界関係者がビジネス目的の情報収集で来た場合には今ひとつ食い足りない面は否めない。 そんな中で、このシンポジウムはいわば業界的には王道といえるメンバーと内容だった。 会場は満員で立ち見も多かった。 まずは日本測量協会の村井会長を皮切りに、全国測量設計業協会連合会の本島会長、日本測量機器工業会の平野会長、そして日本測量調査技術協会の岡部会長と業界団体会長の講演が続く。 そして後半は航測大手4社のリーダーの講演だ。 朝日航洋の立野社長、アジア航測の小川社長、国際航業の土方社長、パスコの目崎社長と続く。 いずれも非常に熱く語っていたのが印象的だった。 興味深い話はいくつもあった。 「イノベーションは技術だけでなくビジネスモデルにも必要」(目崎氏)といった話が公共測量中心のこの業界では難しくもあり、越えなければならない壁でもあるのかも知れない。 立野氏、土方氏はいずれも人材の重要性を協調していた。 特に技術の継承の空洞化については、近年の大きな問題でもあり、業界全体としての取組が望まれる。 そのためにも測量士・地理空間情報技術者の地位向上は不可欠。 自分たちの持っている技術や社会への貢献はもっともっとアピールしていい。 小川氏が語っていた防災への取組などもこの業種ならではのもので、もっと社会に認知されていいはずだ。 EXPOのようなイベントではどうしても華やかな部分に光が当たるのは仕方がないことだが、そのベースを担っている事実をもっと上手にアピールすることも重要なこと。 各社とも洗練された広報体制を強化して欲しいのが正直なところだ。 G空間社会ではオープンなデータがどんどん増えてきていることで、利活用が促進され、さまざまな新しいアイディアが生まれている。 一方で、従来からあるインフラづくりの重要性は決して変わるものではない。 このシンポジウムの来場者は圧倒的に測量関係者が多かった。 ある意味では午前中行われていたジオメディアサミットとは客層もプレイヤーも対極にある。 そこが一堂に会する企画が是非見たいと思う。 実現すればG空間社会はさらに前に進むのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.16 02:23:41
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