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2014.05.12
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カテゴリ:地図
「MAPPLE」「ことりっぷ」など地図・ガイドブックを約830点出版。地図といえば、昭文社だ。
地図編集課の中島辰哉さん(38)は、民間の発行としては唯一の山地図「山と高原地図」の編集担当者。
入社以来11年間、これ一筋のベテランだ。

「以前は食品会社で働いていたんですが、大好きな山の魅力をアピールする仕事をしたくて、転職しました」

今年50周年を迎えた「山と高原地図」には、目に見えない裏ワザが多数織り込まれている。たとえば……、

「まずは緻密な実地調査です。全59冊、都合1500余りの山のルートを紹介していますが、山道は雨で崩れたり、閉鎖されたりしがちなので、最低でも数年に1度、百名山レベルなら1年に1度は、調査員が実際に歩いてチェックします。調査した情報を原稿としてまとめるのは秋ぐらいなのですが、その頃に大きな台風が来ると、土砂崩れで道が閉鎖されたりしないか、ヒヤヒヤしますね」

全国に60人いる調査員は、現地に詳しい山岳ガイドや山岳カメラマンたち。
だからこそ「危険」「登りが急」「湧き水あり」「ヤマツツジがきれい」など、登山者視点の情報が地図の随所にちりばめられている。

もうひとつ、41年前から採用されている登山者の“命に関わる”裏ワザも見逃せない。

「耐水性紙を使っていることです。山地図は雨天の中でも広げて見なければなりませんから紙質にタフさが求められます。弊社の山地図は、紙の上にニスを吹きかけているので耐水性は抜群。耐久性にも優れていて、折り曲げても、すぐにこすれたり切れたりしません」

遭難などの事故から命を守るための工夫はこれだけではない。

「標高差や地形はグラデーションで立体的に表現する一方、ルートや注意情報は雨天や夜間でも見やすいよう、鮮明な赤い色で表示しています。コースタイムも細かく設定。同じ道でも、上りと下りでは違いますから、それぞれ別に表記しています。休憩場所なども細かく記してありますので、もし迷ったら、焦らず地図をじっくり見て下さい」

現在はスマホアプリ版も発売。GPSと連動し、電波の届かない場所でも現在位置を示してくれるが、電池切れや故障の心配があるので紙の地図との併用を推奨している。

「山地図は、山に行く前、山の中、山から下りた後の3回見て欲しいですね。行く前は登山の計画を立てるため、山中ではもちろん道しるべとして、下りた後は登山の思い出を振り返るためです。これを私は山地図の“三段活用”と呼んでいます」

登山の際は忘れずに。

(日刊ゲンダイより)
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なんとゲンダイに昭文社の山地図の記事が。

山の遭難のニュースが出るたびに「地図の携行を」という決まり文句が聞かれる昨今、タイムリーが記事だ。

昭文社の「山と高原地図」シリーズは実は個人的にも好きな地図。
何しろ表記や色遣いが非常に見やすい。
記事にあるように紙が丈夫なのもポイントだ。

一般論として、山に行く際には国土地理院の地形図を持って行きなさい、ということになっている。
しかし地形図は地形を読む上では有効でも、登山道の精度には弱点を抱えている。

地形図は航空写真から写真測量により作られるが、当たり前のように写真に写っていないものは描けない。
登山道は高山の場合はともかくとして、樹林などの植生に隠れてしまい写真にはっきりと写っていないことが多い。

もちろん写真からの図化をベテランの技術者が行うことで経験から登山道を判読することは可能だが、これは勘や山の常識などを踏まえながらの作業になる。
実際に図化の作業はステレオ写真で行うので、単写真よりは樹林の微妙な変化をとらえやすいので大外れということはない。

それでもピークを巻くところをそのまま尾根を通したり、といった小さな間違いは珍しいことではない。
また、登山道の状態(崩れていたり荒廃していたり)までは判読ではなかなか分からない。

地形図を作成する際には、写真で判読できないような箇所については、現地調査により補測を行うことになっている。
しかし、現実問題として登山道をすべて調べることは難しい。
また、地形図に描かれている徒歩道はあくまでも写真判読により取捨選択されたものであって、登山道として一般的に推奨されるルートであるかどうかは考慮されない。

(ただし地理院の名誉のために補足すると、最近はこうした登山道の精度を上げるために特別な踏破調査をするなどの取組も行われている)

一方、昭文社やヤマケイなどの登山地図は、記事にあるように基本的に実踏調査を行っているし、地図の図式に表れないようなものについてはコメントか書かれているなど、実践的な内容になっている。
もちろん、歩行時間やコースの難易度などについても言及されている。
等高線などの地形については、国土地理院の地形図がベースになっているので特に問題はない。

強いて言えば、国土地理院の地形図が1/25000の固定縮尺であるのに対して、民間の登山地図は山域に応じて縮尺を最適化しているので、地図を見た時の微妙な感覚がそれぞれ異なるのが難点か。

いずれにしても、それぞれの地図が持つ特長を把握した上で、山には地図を携行することをお薦めしたい。






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Last updated  2014.05.12 01:04:38
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