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カテゴリ:交通
エイチームは、自転車のインターネット通販における購買傾向の調査を実施、「都道府県別の自転車購入率ランキング」の調査結果を発表した。
1位は「鉄道網整備、流行の発信基地」東京都。近距離にたくさんの施設が密集しているという地理的な要因をうまく生かしている東京都。自転車の便利さが実感出来る都市だ。コスト面からも、車の利用よりも自転車の利用により小回りよく移動できることがこの背景にあるとみられる。 2位には、トヨタ自動車発祥の地、豊田市が所在する愛知県がランクイン。東京と同様に、 都市ならではの利便性が有利に働き、上位にランクインしていると分析。「クルマ文化」の浸透する愛知県が上位にランクインしたのは少し意外かもしれない。 3位には、日本の古都、京都がランクイン。盆地地形で都市部が平坦になっており、自転車での移動がとても便利。古くから発展してきた京都は、生活圏がコンパクトにまとまっている上、全国的に見ても自転車の利用率が高いのが特徴。 最下位は、日本で最も暖かい沖縄県。自転車の需要は低く無さそうに思えるが、島ならではの坂が多い地形は、自転車にとって大敵。アップダウンの激しい地形は自転車に乗る意欲を削がれてしまう。 亜熱帯ならではの強い紫外線に加え、夏場の台風や潮風での塩害もある ため、沖縄県は自転車の劣化も激しいとみられる。 ■調査概要 調査エリア :全国 調査方法 :自転車通販サイトcyma-サイマ-における自転車の販売実績を元に、各都道府県の単位人口あたりの購入台数を集計 調査期間 :2014年8月~2015年1月 サンプル数 :3972名 (サイクルスタイルカフェより) ------------------------------ 一つ前提として、通販サイトの販売実績に基づいたデータなので、単純に都道府県別の自転車購入率とはならない。 実際には(対面販売の)サイクルショップや自転車を扱う量販店等の数との相関関係もあるだろう。 その部分は考慮しなければならないが、データとしては興味深い。 まず上位はほとんどが大都市のある都府県であることが目立つ。 これは日常の買い物等で出かける先が自転車に手頃な距離に分布していることの現れか。 地方に行けばいくほど外出は自動車利用になるし、実際に目的施設までの距離も総じて長くなる。 そんななかで高知県や和歌山県は検討しているといえる。 その他の要因として、自転車だけに地形との関係は大きいのではと予想される(記事でもその点に触れられている)が、実際には上位都府県も必ずしも平たんではない。 前述の和歌山県や高知県もそうだが、一般に自転車に不向きな街として知られる長崎なども21位とそれほど低くない。 下位の各県を見ていると、むしろ気候との関係が大きいだろうか。 最下位の沖縄県が紫外線が強いという指摘があるが、それ以外の下位県は寒冷地や冬季の積雪量が多い地域が並んでいる。 冬はほとんど自転車が使い物にならない、そんなことも理由として考えられるのかもしれない。 実際に自転車に乗っていて気持ちがいい時季というのは案外短い。 暑過ぎるのも寒過ぎるのも、雪や雨が多いのも自転車にとって快適とはいえない。 また、記事では「愛知県は自動車県なのに」という指摘があるが、名古屋市内などは自転車通行帯の整備がかなり進んでいて驚かされる。 自転車の本格普及は、実はこうしたインフラの整備が重要なのではないかとも感じる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.22 02:47:51
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