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カテゴリ:空中写真・衛星画像
新型の気象観測衛星「ひまわり8号」の運用が7日、正式に始まった。センサーなどの性能が先代の7号より大幅に向上。「カラー撮影」にも対応する世界最高の実力で、台風の進路予想の精度向上やゲリラ豪雨などの異常気象の監視に役立つと期待されている。
「8号の解像度は7号の2倍。カラー画像が撮影できるため、「白黒では雲と判別しにくかった黄砂の飛散状況も分かる」(気象庁)。」 これまで雲と見分けることが難しかった火山灰も、高度や温度で区別できる。実際に試験運用中の5月29日、口永良部島(鹿児島県)の爆発的噴火で火山灰が広がる様子をとらえた。 「日本付近」「台風周辺」などの狭い範囲であれば、撮影間隔がこれまでの30分から2分30秒に短くなり、台風の渦の動きなどをリアルタイムに近い形で観測できる。 日本近辺と台風の発生地点など特定の2つのエリアを同時並行できめ細かく観測できるため、急速に発達する積乱雲などを素早く見つけることも可能だ。 赤道上空3万6千キロメートル先から気象状況を最小500平方メートル単位で観測するが、例えるなら800メートル先から11ミリのパチンコ玉を見極める眼力に等しい。地球に送られるデータ量は7号の実に50倍にも達する。 8号が現役として活動する予定の15年の間、わずかなブレや太陽熱によるひずみを防ぐ必要がある。そのため、衛星で使うモーターの振動を小さくし、センサーを置く台座も太陽熱に強い部材を採用。センサー近くに加速度計も設置し、地上で加速度を加味して画像のブレを補正できるようにした。 ひまわり8号と16年度にも打ち上げ予定の「9号」を製作したのは三菱電機。合計約340億円で気象庁と契約した。地上からの管制業務が、運営コスト削減のために初めて民間に委託されたのも特徴だ。 (日本経済新聞より) ------------------------------ ひまわり8号運用開始ということで今日は色々なところで取り上げられていた。 気象観測という身近なミッションを持ち、天気予報でも登場することもあって、色々な衛星の中でも「ひまわり」はもっとも知名度が高い。 分解能の高さはもちろん、撮影間隔が大幅に短くなったことで雲の動きがグッとわかりやすくなった。 またカラー画像で火山灰や黄砂の観測が容易になったことも大きい。 問題は世界最高とうたわれるその実力をどう使いこなしていくか、という点につきる。 今後の気象防災はまさに試されることになりそう。 関係者は気を引き締めていることだろう。 それにしても来年度にはもう次のひまわり9号が打ちあがるとのこと。 そのサイクルの早さにも驚くわけだが… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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