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2015.08.18
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カテゴリ:交通
お盆の時期ともなると、夏休みを利用した帰省ラッシュが始まり、さらにはUターンラッシュと、毎年のように高速道路では渋滞が発生する。
こうした事態を緩和すべく、2009年にITS関連予算250億円を投じて高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅に混雑状況を発信する『ITSスポット』が設置され情報サービスを開始した

高速・大容量の路側アンテナ下を車両が通過する際に路車間双方向通信を行うもので、『DSRC(Dedicated Short Range Communication)』とも呼ぶ。
既に1,600基以上の『ITSスポット』が設置済みで、今後一般国道にも順次設置される見通しだ。

しかしながら『ETC』は高速道路利用者の9割が利用しているものの、『ITSスポット』サービスに関してはこれまで十分に認知されているとは言い難い状況だった。
そこで国土交通省はこうした現状を踏まえ、昨年『ITSスポット』や『DSRC』の名称を一纏めにした『ETC2.0』を新たに設定。
膨大な数の車から収集した経路や速度などの“ビッグデータ”を元にした新サービスの提供や、効果的な道路整備に繋げるのが狙いだ。

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具体的には『ETC2.0』対応車載器を搭載した車両が『ITSスポット』を通過した際に、直近に走行した80km区間をどのような経路や速度で移動していたかを収集・解析。
これを元に、従来の約5倍に相当する最大1,000kmの広範囲に及ぶ渋滞状況や事故、積雪などの情報を画像データで各車の車載器に表示可能とした。

今年の6月末時点で『ITSスポット』サービス対応車載器の累計販売台数が67万台と、前年比で約2倍に増加、さらに8月からはいよいよ『ETC2.0』のサービスにフル対応した車載器が登場する。
これにより、リアルタイムに得られる「ビッグデータ」を活用した様々な取り組みがようやく具体化する運びとなった。

150817_3.gif

“ビッグデータ”を活用したサービスには以下が予定(2016年度~)されており、政府は2020年の東京5輪開催までに首都圏の高速道路渋滞の解消を目指している。

150817_1.jpg

・渋滞回避や給油で高速道路から一般道へ降りた後、高速に戻っても同一料金
・首都高速道路の渋滞を避けて環状線に迂回した場合に料金割引
・渋滞発生や急ハンドル、急ブレーキの頻度が高い地点を特定して道路整備

『ETC2.0』による情報サービスでは走行データが収集されることに懸念を示す声も有るため、国土交通省は「走行データは利用者の同意を得た上で収集すると共に、エンジンをON/OFFした地点から500m以内の情報は除く」としている。
加えてデータは専用回線で暗号化した形で収集、インターネットに接続されていないサーバーで国などが管理するそうだ。

また、国土交通省は『ETC2.0』対応車載器購入時の負担を減らすべく、助成制度の導入を検討している模様。

以上のように国土交通省が大いに力を入れる『ETC2.0』の導入。
その一方でスマホユーザーを対象にGoogleやYahoo!がプローブ情報をベースにした道路の渋滞情報を無料で利用できるアプリを提供しており、必ずしも車載器搭載に拘らないドライバーも増えている。

今後、『ETC2.0』の普及はそうした競合サービスに対して、どこまで利用者に利便性を訴求できるかにかかっていると言えそうだ。


(FUTURUSより)
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スマホ全盛の中、カーナビのデバイスは多様化しており、目的地への誘導という用途であればスマホで十分ことは足りるし、地図の更新の頻度を考えれば車載型ナビより優位な条件にある。

一方車載型ナビの強みは車そのものと連携できること。
大容量通信が可能なITSスポットが増えれば車載型ナビの強みが活かせる環境になる。

自動車ビッグデータの利用は混雑解消はもとより、安全面への貢献も期待できることから、国土交通省や道路管理者にとっては重要なテーマの一つである。

ただし、現状ではそうした利点がユーザーには伝わりきれていない。
ITSの技術で最も利用されているのはETCであり、最も関心を集めるのが自動運転であろう。
それ以外についてはよほど詳しい人でなければ知らないはずで、ITSスポットという名前を聞いたことがある人も少ないだろう。

広報効果という意味では各種割引や助成制度は有効だろう。
また、記事にもあるようにユーザーの個人情報の扱いについてはきちんと不安を解消する必要がある。

当面は用途によりスマホナビ(こちらもプローブ情報などはしっかりと反映されている)との棲み分けが進んでいくことになるだろうが、ETC2.0についてもユーザーが増えていかなければ本当の意味のビッグデータにはなり得ない。
今後は普及のための周知にもっと力を入れていく必要があるだろう。

ユーザーとしてはカーナビが従来のような限定的な用途ではなくなりつつあることは認識しておくべきで、車そのものをプラットフォームに乗せるイメージの車載型の強みや、豊富なコンテンツと組み合わせることで拡張が可能なスマホナビの強みなど、それぞれの特性を知った上で使い分けることが賢い利用法になりそうだ。





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Last updated  2015.08.18 00:52:02
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