|
カテゴリ:災害・防災
長崎県対馬市と山口県下関市の沖合で1日未明から早朝にかけ、イカ釣り漁船6隻が相次いで転覆した事故で、第7管区海上保安本部(北九州市)は同日、乗っていた計10人のうち4人が死亡したと発表した。
残る4人は救助されたが、2人は行方不明のままで、7管は海難対策本部を設置し、捜索を続けている。救助された乗組員らが「現場で突風が吹いた」「高波をかぶった」などと証言していることから、悪天候による突風や高波が転覆の原因とみて調べている。運輸安全委員会も近く、対馬市に船舶事故調査官を派遣し、聞き取り調査を行う。 発表によると、1日午前3時40分頃、対馬市沖の漁船から「漁船2隻が救助を求めている」と118番があった。同市豊玉町の東約24キロ沖の対馬海峡で、豊玉町漁協の「第1吉栄よしえい丸」「第3海漁丸」「第5住吉丸」の3隻が転覆しており、乗組員計5人は僚船などに引き揚げられたが、3人の死亡が確認された。 (読売新聞より) ------------------------------ 船舶の遭難は事故として報道されるのが普通だが、多くの場合波浪など気象の影響を受けている。 今回の遭難は竜巻と思われる突風によるもので、自然災害と考えるべきだろう。 複数の船舶が同時に遭難するという例は洞爺丸台風の際の函館湾内が知られているが、やはり自然災害によるものだった (現在で考えれば人災の要素もあるが当時の観測技術からは仕方がなかった)。 今回のような突風に一旦巻き込まれてしまえば逃げることも難しい。 漁協の話によると海上はそれほど荒れていなかったが天気が急変したという。 ただしこの日対馬では1時間に110ミリという記録的大雨に見舞われており、大気の状態が不安定だった。 少し離れた場所で操業していた船の乗組員は「巻くような風が吹いた」「考えられない事故」と証言しており(TBSニュースより)、結果的に不意討ちの遭難であったことを示している。 おりしもこの日は防災の日。 避難が難しい海上での防災のあり方も今後議論が必要なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.02 02:33:37
コメント(0) | コメントを書く
[災害・防災] カテゴリの最新記事
|