テーマ:ゴルゴ13(71)
カテゴリ:東郷農機広報部/ゴルゴ13関連
相変わらずあまり続報が聞こえてこないTVアニメ版『ゴルゴ13』ですが、創通エンタテインメントのプレスリリースや産経新聞の記事によれば、『400話を越えるエピソードの中から選りすぐった名編を1話完結方式で制作・放送』『原作を逸脱しないように時代背景、思想を2008年版にトレースして、現代で活躍するゴルゴとして描いていく』とのことで、今度のアニメ版は原作のエピソードからチョイスしつつ設定等を現在に合わせて描いていくようですね。しかし、そうなると東西冷戦とかをストレートに下敷きにした話とかは厳しいかもしれません。また、いくつか登場する"ルーツ編"も設定的に映像化は難しいでしょうね。あと、30分1話完結となると長編ではあちこち切った貼ったになって原作知ってる人間には興醒めになってしまうだろうから、比較的短めのエピソードが中心になってくるのでしょうか。
ところで、ファンからは地雷扱いされているらしい(笑)2つの実写映画版『ゴルゴ13』。TVアニメ版の前哨戦としてレンタルビデオで一度見てみようと思ったのですが、地元の蔦屋ではなかなか見つかりません。特に高倉健版は以前置いてたような気がするんだがなぁ・・・千葉真一版は一応あったのですが、あのあまりにもわざとらしい濃すぎるメイクとパンチパーマがコワくて手を出す勇気がありませんでした(爆)この2作は未だDVD化されていないのでそれを待つしかないのでしょうか。 で、その代わりというわけでもないのですが、YouTubeを漁ってみたところ、1990年に全10巻が発売された『ゴルゴ13』のビデオ劇画の一つ『ROOM・No.999』の動画を拾うことができました。 以前にも書いた通り、『ゴルゴ13』は実写とアニメで映像化されていますが、実は他にも声優がゴルゴ13の声を演じたコンテンツがいくつかあります。一つは原作ベースの静止画に声優によるアテレコと効果音や揺れなどの簡単な画面効果を加えたいわばテレビ紙芝居で、前述のビデオ劇画シリーズの他、1998年に発売されたプレイステーション用CD-ROMデジタルコミックがあります。もう一つは音声ドラマで、1977年にNHK-FMでラジオドラマが制作されたほか、1979年にはステレオ劇画と銘打ったLPレコードのシリーズが発売、1996年にはドラマCDも登場しています。これらのコンテンツでのゴルゴ13役は情報不足ではっきりしないのですが、前述のビデオ劇画版では小川真司が演じていたようです。また、ドラマCD版では津嘉山正種、デジタルコミック版では有本欽隆だったような記憶が・・・ さて、肝心のビデオ劇画『ROOM・No.999』の感想みたいなもの。これの原作はかつて我が実家に何故か2冊だけあった単行本に収録されていて、ガキの頃に何度も読んだ管理人にはお馴染みの一編だったりします。 ウォール街で頭角を現すもマフィアとの黒い繋がりが噂される大物実業家の抹殺を依頼されたゴルゴ13。ニューヨーク・マンハッタンの高層ビルの事務所に現れた標的を500mという遠距離から見事狙撃して仕留めるも、偶然か故意かライフルの薬莢を地上に落としてしまい、それをきっかけに事件を追うニューヨーク市警の黒人刑事から追求される・・・という展開の今作。ゴルゴ13は流石にお馴染みのM16カスタムではなくアメリカのハイパワーライフルブランドとして知られるウェザビーMkVを使いますが、作中での口径の表記が"30マグナム"なのはご愛敬か(正確には.300ウェザビーマグナムを使用する)また、ゴルゴ13はウェザビーの銃口にサイレンサーをねじ込んで使用していますが、これも今思えばマグナム・ライフル弾の銃声を消すにはサイズが小さすぎる気が(笑)ま、ゴルゴ13は今でもリボルバーにサイレンサー付けて普通に使ってますからね(爆) 映像自体は原作のコマに着色し、切った貼ったして揺れや回転などの映像効果を加えたもので、原作の台詞の吹き出しや擬音は消去されています。肝心のアテレコは、YouTubeに上がっていた映像にはキャスティング等のテロップは入っていませんでしたが、ゴルゴ13の声は上述の通り小川真司のようです。小川真司といえばマイケル・ダグラスの吹き替えとかが知られていますが、見た目30代くらいのゴルゴ13の声としてはちょっとおっさん臭い気も・・・(笑)TVアニメ版で舘ひろしがどんな演技をするのかますます気になってきます。あと、気になったのは使用されているBGMが何だかア○ルトビデオのそれを思わせる安っぽさで(笑)、もうちょっと作品の雰囲気にあった曲にしてほしかったです。これもTVアニメ版では誰が音楽を担当するのか気になっている点だったりします。 総じて、"動かない絵の中での面白さ"という原作の基本を維持しつつアニメ的な演出を加えるというビデオ劇画のコンセプトは理解できるものの、やはり映像作品としては少々食い足りなさが否めない気がしますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.21 00:47:01
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