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くれーじーくえいる ぶろぐ

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2008.05.13
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テーマ:ゴルゴ13(71)
 今年で連載40周年だけあってか、ロッテやカタナゴルフでのCFキャラクター起用や、Yahoo!コミックで特設コンテンツ『ゴルゴ13大研究+トリビア』(公開期間:2008年4月14日~12月3日)が登場するなど、巷では何だか地味に『ゴルゴ13』熱が盛り上がってる感がありますが、今度はネスカフェの缶コーヒー『匠』シリーズからゴルゴ13をデザインした"ゴルゴ13缶"がコンビニ等で限定販売されています。先日発売されたビッグコミック誌最新号では、これに連動したゴルゴ13のCMコミックが載っており、「突如世界中に大量に現れたゴルゴ13の偽者ロボットを本物のゴルゴ13が悉く始末する」というゴルゴ13らしからぬネタを過去作品のコマを使ってやっておりました(笑)肝心のネスカフェ『匠』は最後のコマで登場人物が飲んでるのがちょこっと描いてあるだけです。
 というわけで、今日はリアルタイムでの視聴となった『ゴルゴ13』第5話。

〔Target.5:スーパースターの共演〕  原作:リイド社SPコミックス第79巻収録(1988年初出)

CAST  レデル・ニコラヴィッチ:内海賢二  テッド・コーナン:勝部演之  ボブ・スティグナー:てらそままさき  トライトン:大林隆之介

 とある霧深い森の中で、マフィアの幹部トライトンたちは殺し屋を雇うテストを密かに行っていた。テストの内容は、600mの距離に2つ立てた標的のうち、依頼人役の後ろの的に当てることなく手前の的に10発を撃ち込むというもの。すでに2人落ちたというそのテストに新たに呼ばれたのは、世界でも5本の指に入るという射撃の腕を持つレデル・ニコラヴィッチ。ニコラヴィッチは得意のニーリング(膝射)で9発を標的に撃ち込み、最後の1発を自分の気を散らす観測係の男の眉間にぶち込んでみせる。トライトンは彼を雇うことに決め、標的の名前を告げる。彼らが狙う人物の名はテッド・コーナン――――――

 夜のニューヨークのとある劇場。ブロードウェイの大手芸能プロダクション『コーナン・アソシエイツ』の社長テッド・コーナンは、その場内でゴルゴ13と接触する。彼の依頼は、自ら手塩にかけて育てた副社長のボブ・スティグナーの抹殺。ボブが自分に成り代わるべく殺し屋を雇って自分の殺害を企てていると知ったコーナンは、一週間後にシカゴで開催される全米プロモーターサミットの直前で自分を殺すことでボブが後継としての既成事実を作ろうとしていると睨み、その自分が狙われる瞬間にボブを殺すよう頼む。コーナンはさらにボブが雇った殺し屋ニコラヴィッチの情報もゴルゴ13に伝える。ポーランド出身のニコラヴィッチはオリンピックのスモールボアライフル競技での金メダル候補だったが、今は裏の世界で殺しを請け負っているという。電気雷管機構を組み込んだモーゼル製ボルト・アクション・ライフルを使いこなし、ニーリングを得意とする人物だった。
 一方、ボブはマフィアの幹部トライトンとつるんでコーナン暗殺の計略を進めつつあった。雑誌の表紙を飾る自分とコーナンの写真を見たボブは、自分の顔にタイトルが被ったレイアウトを見て忌々しげに雑誌を破り捨てる・・・

 スタジオで新人女優の演出に力を入れるボブを階上から見守るコーナンは、かつてボブと初めて出合った頃を思い出す。当時、金さえあればと叫ぶばかりの売れない未熟な三流プロデューサーだったボブに、コーナンは彼の言い値で彼のショー制作に金を出し、半年以内に利子付きで返済できなければ自分の下で働いてもらうと条件を付けた。コーナンの予想通りボブは失敗したが、コーナンは彼に埋もれた才能を見出し、自らショービジネスのイロハを彼に叩き込んだ。そして、今やボブは自分の会社の副社長にまで上り詰めたのだが・・・
 夜、行き付けのパブに久々に顔を出したニコラヴィッチは、見かけない一人の東洋人の男性客(=ゴルゴ13)に気付く。握手に応じず、彼のポーランド軍時代の思い出話を「喋りすぎだ」と相手にもせず店を後にしたその男を見たニコラヴィッチは、そいつの正体に思い当たるものを感じる。
 一方、ゴルゴ13は映像分析の専門家を訪ね、ニコラヴィッチの射撃の映像を分析させる。ニコラヴィッチは射撃の際、上から下に銃身を下げていき、右肘を小さく回してからさらにほんの少し銃口を下げて照準を合わせるクセがあった。ゴルゴ13はその微妙な動作の角度を精密に分析するよう依頼する。彼が求めるのは590m先で53cmのズレを生じさせる角度・・・
 一方、ニコラヴィッチはトライトン側からゴルゴ13の始末を頼まれるが、狙撃場所となる空港では彼にボブは狙えないと突っぱねる。その後、ニコラヴィッチは夕刻の遊園地でジェットコースターの線路に立って愛用のライフルを構えようとするが、アルコールの影響か右手が震えるのに苦慮する。その様子をゴルゴ13は遠くのビルから密かに窺っていた・・・
 その夜、路地を歩くゴルゴ13の後をトライトンたちの乗る車が密かに追う。そして両者が角の向こうに消えた直後、数発の銃声が鳴り響いた! 警察が現場に駆け付けた時、トライトンと部下たちは全員眉間を撃ち抜かれて死んでいた・・・

 そして1週間後、コーナンとボブは予定通り飛行機でシカゴへと飛ぶ。機内でコーナンは引退の意志を仄めかし、我が社を引っ張っていけるのはボブしかいないと呟く・・・
 空港では滑走路の横手の格納庫の屋上にコーナンを狙うニコラヴィッチが待ち構えていた。その姿をゴルゴ13はさらに横の建物から狙う。ニコラヴィッチの射撃映像を分析した専門家によれば、ニコラヴィッチが銃を構えた時と銃口を下げた時の角度の差は0度13分、構えた位置から下げるまでの時間は1.3秒で、その間の590m先での差は2.237m。これらから導き出される、標的の上方53cmを通過する時間は0.99秒後!
 そして空港に飛行機が降り立ち、車椅子に乗るコーナンがボブに押されながらタラップに姿を見せる。と、その時、2発の銃声が轟き、ボブは眉間を撃ち抜かれて斃れた! ニコラヴィッチがコーナンに狙いを定めて銃口を僅かに下げたその瞬間にゴルゴ13が彼の人差し指をトリガーごと狙撃し、その弾みで放たれたニコラヴィッチの弾丸がボブを捉えたのだ。慌てて銃口を横に向けたニコラヴィッチもその場でゴルゴ13に仕留められた。
 ボブの亡骸を抱きかかえながらコーナンはその死を悼む。「ボブ、おまえを社長にしてわしは現場を退こう、一時は本当にそう考えていたのだぞ・・・」


○○○○○○

 一人の老いた名プロデューサーとその腹心の副社長の静かな対立、ニューヨーク・ブロードウェイのショービジネス界の内幕、二人のスナイパーの緻密な駆け引き等が印象的な本作は、アニメ化タイトルとしては順当なラインナップの一つといえるでしょう。
 本作の原作との一番の相違点はやはりニコラヴィッチでしょうか。原作ではポーランド軍きっての射撃の名手としてモスクワ五輪への出場が期待されていたものの、旧ソ連のKGB(国家保安委員会)の依頼でとある要人の暗殺を請け負ったためにすべてを棒に振ってしまった人物でしたが、2008年設定のアニメ版では流石に設定的に無理だったようで、金に困って裏社会の殺し屋に転落したことになってるようです。また、原作にはない要素として素面で右手が震えるなどアルコール依存症を示唆する描写が加えられてますが、この辺も軍人時代の栄光を引きずりつつ酒を頼りに裏社会で孤独に生きているという演出でしょうか。あと、原作ではゴルゴ13とニコラヴィッチは一度も直接顔を合わせることはありませんが、本作ではゴルゴ13がニコラヴィッチの行き付けのパブに現れたり、銃を構える彼の様子を観察したりと、用意周到に仕事を進めていくゴルゴ13の姿をアニメ版独自に描いているのが興味深いですね。
 一方、ニコラヴィッチが使う銃の詳細や、ゴルゴ13が専門家にニコラヴィッチの射撃のクセを分析させる展開はほぼ原作通り。ちなみに、劇中での角度や時間といった要素は数値的にはほぼ整合性のあるものらしいです。ただ、ラストの狙撃シーンはカット割りの演出のせいか、ゴルゴ13がニコラヴィッチの人差し指を撃つ→弾みで発射されたニコラヴィッチの弾がボブの眉間に命中という流れが少々わかりにくく感じられたのが難点ですね。

 尺の問題で端折られるかと思ったコーナンとボブの関係も、ライバルの副社長をボブが計略で追い払った回想シーンとかを省いた他は思った以上に原作通りの描写でした。ボブが新人女優と夜のアレするシーンまで原作通りだし(笑)一方で、コーナンとボブが二人で食事するシーンの中で、かつて自分がコーナンに贈ったネクタイのことをすっかり忘れているボブの姿を描くことで両者の微妙な断絶感を巧く表現しています。
 ただ、原作ではマフィアとの関わりを嫌うコーナンに対して、ボブが積極的にマフィアと組んでコーナン抹殺後にさらに関係を深めようとする構図を描いていますが、アニメ版ではボブとマフィアの関係についてあまり深く描いていないのは少々説明不足の感があります。ちなみに、マフィアの幹部トライトンは原作では最後までボブの周囲で立ち回ってますが、アニメ版ではニコラヴィッチにゴルゴ13の始末を断られたせいか無謀にも自らゴルゴ13の始末を試みて部下もろとも返り討ちに・・・(合掌)

 今回もあちこち手が入っていますが、原作の雰囲気を巧く再現した良作になってます。
 ちなみに、今回もサブキャラの配役は豪華。ニコラヴィッチ役はベテランの内海賢二がシブく演じてました。また、ボブ役はてらそままさき。最近では『仮面ライダー電王』のキンタロス役で強烈な印象を残してますね(笑)あと、トライトン役の大林隆介は『機動警察パトレイバー』シリーズの後藤喜一役でお馴染みですが、一時期"大林隆之介"名義にしていたのが元に戻ったようですね。





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Last updated  2008.09.09 22:59:04
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