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くれーじーくえいる ぶろぐ

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2008.12.27
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テーマ:ゴルゴ13(71)
 ゴルゴ13シリーズはこれまでに何度かPCやTVゲーム機向けにゲーム化されていますが、来年3月26日にNintendo DS向けアドベンチャーゲームとしてマーベラスエンターテイメントから『ゴルゴ13 ファイルG13を追え』がリリースされることになりました。
 本作はゲームオリジナルのストーリーに原作のエピソードを絡めたマルチエンディング形式で、原作よりもアニメ版ベースになる模様。ゴルゴ13のゲーム作品はプレイヤーがゴルゴ13に扮するタイプが多いですが、本作ではプレイヤーはフリージャーナリストとしてゴルゴ13が関わった過去の事件に関する謎の文書"Gファイル"に隠された謎を解いていくという筋立てになるようです。
 上でリンクしたゲーム公式サイト、ジャズ調のBGMがカッコいいですが、どう聴いてもDIMENSIONの匂いがプンプンです。本当にありg(ry

〔Target.38:少女サラ〕
  原作:リイド社SPコミックス第132巻収録(1999年初出)

CAST  サラ・ペリアン:中村千絵  カルナック:根本泰彦  エディス:兵藤まこ  アラン:西嶋陽一  パトリック:櫻井孝宏

 フランス・パリの地下鉄の車内。15歳の家出少女サラ・ペリアンは、地下鉄で活動するスリの少年パトリックと組み、彼がスッた財布を受け取って金を抜き出す役目を負っていた。そんなある日、サラはパトリックが盗んできた財布の中に"TTTTGAT"と記された奇妙なメモの切れ端を見つける。その直後、車内でパトリックが財布を盗んだ男が殺害されているのが見つかった。一方、その車内にはゴルゴ13の姿も・・・

 夕刻。シャンゼリゼ通り沿いのオープンカフェでパトリックを待つサラは、背後から自分の様子を窺う不審な男の存在に気付く。パトリックが一向に現れないためカフェを後にしたサラだったが、路地裏でその不審な男アランに捕まってサイレンサー付きの拳銃を突き付けられ、パトリックが盗んだ財布を渡すよう強要される。が、そこへゴルゴ13が割って入った。アランは先程の地下鉄内で例の死んだ男からある品物とメモを受け取ったものの、男がメモを財布ごとスリに奪われたことを知って口封じに男を射殺したが、ゴルゴ13はその一部始終を目撃していた。アランは好都合とばかりにゴルゴ13に銃口を向けるが逆に手刀一発で叩きのめされてしまう。
 何とか逃げ延びて滞在先のホテルに戻ったサラは、TVのニュースで地下鉄車内でアンリ・バゼーヌというパリ大学の研究生が殺害されたことを知り、自分が見つけたメモにその人物の名前があることに気付く。サラはあの男が狙っているのはこのメモだと察し、自分たちがとんでもない事件に巻き込まれたのではないかと不安に駆られる・・・
 一方、アランはパトリックを知るカフェの従業員に金を掴ませてパトリックの居所を聞き出すと、廃工場の隠れ家にいたパトリックの元に押し入り、サラに財布を持ってくるよう強要する。パトリックは従うフリをして携帯電話でサラに逃げるよう促すが、アランに痛め付けられて彼女と落ち合う場所を白状させられた挙げ句射殺されてしまう。

 翌日の午後5時。サラは合流場所である凱旋門近くの地下鉄入口付近でパトリックを待っていたが、そこへアランが現れたのに気付いて慌てて逃げ出す。と、そこへ車に乗ったゴルゴ13が現れ、彼女を助手席に乗せて走り去った。
 ゴルゴ13はサラを車に残すと、カルナックという男に携帯電話で連絡を取っていたアランを脅し、少女がモンマルトル通りのホテル・ブーハンにいると告げさせる。ゴルゴ13にいいようにあしらわれたアランは逃げ去ると見せかけて彼に襲いかかるが、あっさり返り討ちにされる。
 車に戻ったゴルゴ13は、命が惜しければ俺を信じるしかないとサラに告げる。大人なんて信じないと不信感を露わにするサラだが、唯一信頼していたパトリックが殺されたことをゴルゴ13から知らされる。新聞記事ではサラがパトリックと仲間割れして彼を殺したとの嫌疑がかけられており、このまま彼女が死ねばその通りに事件は片付けられてしまうだろう。一切れのメモ紙をきっかけに思わぬ事件に巻き込まれて愕然とするサラにゴルゴ13は言う。「おまえの言う大人や男のように信じろとは言わない・・・だが、この件では俺を信じるしかない」

 雨の降る中、ゴルゴ13と共にホテル・ブーハンの一室に逗留するサラ。そこへ、ゴルゴ13の依頼人であるエディスという女性が訪ねてきた。ある組織に所属しているエディスは、自分の組織から活動資金を盗んでバーチャルゲーム感覚で破壊活動を行おうとしているカルナックという男の抹殺をゴルゴ13に依頼していた。ゴルゴ13はサラの居所をわざとカルナックに流し、相手がこのホテルに現れるのを待ち構える。
 そして深夜、ホテルの従業員になりすましたカルナックがゴルゴ13の元に姿を現した。ゴルゴ13はサラをバスルームに隠した上で、彼女を殺すならまず自分を始末するしかないとカルナックの前に立ち塞がる。カルナックは殺されたアンリ・バゼーヌに作成させた細菌を使ってパリ市内で無差別細菌テロを計画しており、例のメモはDNAの複製に必要な塩基配列を記したものだった。手を組もうと持ちかけるカルナックだがゴルゴ13は拒否、相手が以前組織の機密資料で見たゴルゴ13だと気付いたカルナックは慌てて銃口を向けるが即座に射殺された。
 ゴルゴ13が姿を消した後、サラは彼が遠くへ去るまでカルナックの死体が残された部屋で一人恐怖に耐えていたが、そこへ知らせを受けたサラの父親が駆け付ける。母親の死後、仕事ばかりで構ってやれなかったことを詫びる父にサラはしがみついて号泣するのだった。部屋の外ではその様子を見守るエディスの姿が・・・

 そして、ゴルゴ13は雨降るパリの街を一人静かに歩き去っていった―――――――


○○○○○○

 ゴルゴ13が事件に関連して第三者に接触し、時に親切ともとれる言動を見せる場合、それは大抵自分の仕事を完遂するための駒や囮、あるいは情報源として利用する意図によるものがほとんどです。こうしたゴルゴ13と彼の駒・囮となった人物との接触にスポットを当てたエピソードはシリーズの定番物の一つですが、これらの交流系の話では、彼に利用された人物が彼をどのように見、どんな感情や感銘を抱くか、そしてゴルゴ13が彼らに対してどのような"返礼"や"答え"を残すかが一貫して主要な見所となっています。

 本作はフランス・パリを舞台に、家出少女のサラが無差別テロの陰謀に巻き込まれ、ゴルゴ13と関わることになるエピソードです。端的に言えばゴルゴ13は自分の標的である無差別テロの首謀者カルナックを引っ張り出すためにサラを囮として利用したに過ぎないわけですが、一方で大人や男に対して不信感を抱いてきたサラにとっては、ゴルゴ13は真意はどうあれ命を狙われた自分を助けてくれた命の恩人であり、結果的に自分が家に帰るきっかけを作ったことになるわけで、ある意味ではちょっと物騒な『あしながおじさん』的なエピソードといえます。まぁあしながおじさんと呼ぶにはちと強面過ぎる男ですが(爆)ちなみに、原作のサラは13歳ですがアニメ版では15歳に改変されていました。これって表現上の都合で年齢上げたのかな? あと、原作ではサラは事件の後自分で自宅に帰って父親と和解するのですが、アニメ版では何故か事件現場のホテルにサラの父親が駆け付けるという展開に改変されており、ここは原作通りに〆てもよかったような気がします。ゴルゴ13の依頼人であるエディスがその様子を見守っていたところを見ると、彼女が配慮して通報したということなのかな?
 本作を含め、ゴルゴ13と少年少女が関わるエピソードは一部の例外を除くと、関わった少年少女がゴルゴ13という"とてつもない大人"の存在に圧倒されてそこに何らかの感銘を見出し、ゴルゴ13が彼らに対して取る言動もまた結果的に彼らを何らかの形で後押しするというのがお決まりのパターンになってますね。

 一方、本作の裏テーマはパリを舞台にした無差別細菌テロの陰謀。ゴルゴ13の標的となったカルナックは、医学生のアンリ・バゼーヌを利用して遺伝子操作によりコレラの毒素を生成する病原性大腸菌を作らせ、パリの街にバラ捲こうと企んでおり、原作では遺伝子操作に関する解説が台詞の中で詳細に語られますが、アニメ版では尺の都合か細菌テロの説明が大幅に端折られてしまい、原作を読まないと話がわかりにくくなってしまっているのが少々残念です。ちなみに、原作ではカルナックがパリの街を「冬は温暖、夏は犬の糞に埋もれる」とコキ下ろし、ブルボン朝時代から続くパリ市民の公衆衛生に対する意識の低さを嘲笑うシーンがありますが、フランスを含む中世時代のヨーロッパには今のような公衆衛生という概念がなく、ブルボン朝時代のパリも花の都というイメージとは裏腹に実際には窓から投げ捨てられたゴミとク○が路地裏に溢れ、王侯貴族でさえ華やかな生活の陰では入浴の召喚がなく着替えと香水で体臭をごまかしていたというのは有名な話。現在のパリにおいても、トイレの後に手を洗わない等の市民の衛生意識の低さは問題になっているそうで、どこかのレストランでは手を洗わないと扉が開かないトイレを設置したなんて話も聞いたことがあります。
 なお、原作ではゴルゴ13に依頼するエディスはフランス・ブルターニュ地方の分離独立を主張するFLB(ブルターニュ解放戦線)のメンバーという設定ですが、アニメ版では明確にされておらず、アニメ化されたイギリス絡みのエピソードでIRAの名前が出なかったのと同様な政治的配慮なのでしょうか。
 あと、カルナックの部下アランは原作では"ナイフのアラン"と呼ばれるナイフ使いでしたが、作中ではパトリックをギタギタに切り刻んで殺す残酷シーンもあるため表現規制がかかったのか、アニメ版ではサイレンサー付き自動拳銃に変更されていました。しかし、地下鉄の車内でバゼーヌを殺すのにサイレンサー付きとはいえ銃器を使うのはいくら何でも周囲にモロバレだろうと疑問を感じてしまったガンマニアの管理人なのでした(苦笑)また、ゴルゴ13がアランを殺すシーンも原作ではナイフで斬り付けてきたアランを躱して手刀一発で首をへし折るのですが、これも表現規制なのか拳銃を持ったアランの手を捻って自分で自分を撃たせる殺し方に改変されていました。ちなみに、今回ゴルゴ13が使用した拳銃は原作ではお約束のサイレンサー+リボルバーですが、アニメ版ではSIG/ザウェルP230かP232らしき自動拳銃になっていました。


 さて、今年のゴルゴ13の放映は今回で終了。次回は1月9日からです。





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Last updated  2008.12.29 21:44:25
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