テーマ:ゴルゴ13(71)
カテゴリ:東郷農機広報部/ゴルゴ13関連
今週のゴルゴ13は上京中のホテルでチェック。まさか二度目のリアルタイムチェックができるとは正直思ってませんでした(笑)
ところで、『ゴルゴ13』がTVアニメ化されると聞いたとき、「そのうちアニメ化された原作をまとめた単行本がMy First BIG辺りで出るんじゃ?」とか予想してましたが、予想的中しましたよ(笑) 昨年12月に小学館のビッグコミックスペシャルからTVアニメ化された原作話を収録した『ゴルゴ13 アニメ化作品セレクション』が発売されています。 ゴルゴ13アニメ化作品セレクション Vol.1『女たち』 ゴルゴ13アニメ化作品セレクション Vol.2『ライバルたち』 <楽天アフィリエイト/楽天ブックス> 『ゴルゴ13 アニメ化作品セレクション』は全4巻で、Vol.1『女たち』Vol.2『ライバルたち』Vol.3『極大射撃』Vol.4『精密射撃』のテーマ別編集となっています。Vol.1とVol.2は同時発売され、Vol.3は今月30日、Vol.4は2月27日に発売予定です。また、B6判の文庫版サイズでも『ゴルゴ13 アニメ・ベストセレクション』が刊行されており、こちらは『男たちの野望』『奇跡の射撃』がリリースされています。 しかしこのセレクションシリーズ、今後放映予定のエピソードも収録されており、ちょっとしたネタバレの気も・・・(苦笑) 〔Target.39:アッシュ最良の日〕 原作:リイド社SPコミックス第108巻収録(1994年初出) CAST アッシュ:中尾隆聖 ホリスキー:亀井三郎 ロボ:高木渉 ヒューイット:石田圭祐 コールマン:稲垣隆史 雪降るアメリカ・ニューヨークに現れたゴルゴ13は、コールマンという車椅子の老人からヒューイットという男の抹殺を依頼される。ヒューイットはとある組織のNo.2で、前のボスだったウィルスンが事故死したためその跡目を継ごうとしているが、コールマンは旧友だったウィルスンの"事故死"に疑問を抱いて独自に調べを進め、確証は得られなかったがヒューイットの陰謀と判断した。組織の他の幹部たちと手打ちを行う2週間後までに片を付けなければならないが、他の幹部からの襲撃を恐れるヒューイットは自分のアジトに籠もって外に出ようとしない。唯一のチャンスは、幹部たちに金をばらまくため、手打ちの当日朝イチに自分が金塊を溜め込んでいるダウンタウンの銀行に出向くときだけだが、そこでの狙撃は不可能に近いという。何故なら、銀行の正面玄関の周囲はビルに囲まれており、狙うにしても弾道を確保できないからだった。こんな悪条件下で仕事を遂行できるのはゴルゴ13だけ―――――― ニューヨーク・ダウンタウンの一画。そのヒューイットの銀行の正面に建つ古アパートの一室に、芸術家を自称するアッシュという男が住んでいた。アッシュはいつか芸術家として大成する夢を抱き、ゴミ捨て場で拾ったガラクタを組み立ててオブジェ作りに没頭していたが、周囲からは認められず変人扱いされるばかりで、古アパートを売り払いたい大家のホリスキーからは滞納した家賃を度々催促される日々であった。そんな中、アッシュは自分の周囲に度々日本人らしき男が姿を見せるのが気になっていた。アッシュから話を聞いた知り合いのロボはある夜、アッシュの言っていたその日本人=ゴルゴ13と路地裏で遭遇、ナイフで脅して金をせびろうとするが、相手の只ならぬ雰囲気に気圧されて手も足も出せず見送るしかなかった。「あ、あれが"クロオビ"ってやつか・・・」 後日、アッシュはパーティーで自分に声をかけてくれた画商の元へ自慢の"作品"を持っていくが、相手からは酔っていて覚えてないと相手にしてもらえなかった。一向に自分の"才能"が認められず自室でフテ寝するアッシュだったが、その夜、彼の部屋をゴルゴ13が訪ねてきた。唐突な来客に唖然とするアッシュに、ゴルゴ13は彼の"作品"の値段を尋ねる・・・ 翌日、アッシュの部屋を訪ねたホリスキーはもぬけの殻となった彼の部屋を見て驚く。そこへえらく着飾って現れたロボ曰く、アッシュは自分の"作品"をある人物に全部買い取ってもらったため、滞納した家賃をロボに預けてアパートを引き払ったのだという。ロボもそのお零れに与ってご満悦であった。 思わぬ展開に驚くホリスキーはその夜、買い物帰りの路上でゴルゴ13に遭遇、ある話を持ちかけられる・・・ そして組織の手打ちの当日。ヒューイットは厳重なガードの中、武装した部下たちが周囲を固めた銀行へとやってきた。だが、ヒューイットが車から降りたその時、銀行の真正面の古アパートが突然爆破されて崩れ落ちた! そして、その後ろのビルの屋上に陣取っていたゴルゴ13が巻き上がる爆煙の間隙を突いてヒューイットの眉間を狙撃、見事仕留める。ゴルゴ13は狙撃の弾道を確保するため、銀行の正面に位置する古アパートを爆破解体するという大胆な手法を選択。アパートに一人居座っていたアッシュの"作品"を買い取って立ち退かせ、ホリスキーからアパートを買い取ったのもそのための布石だったのだ。 同じ頃、そのホリスキーは突然現れた日本人がアパートを現金で買い取ってくれたため、自室で大量の札束を抱えて高笑いしていた・・・ 一方、ニューヨークを去ったアッシュは陽光溢れるフロリダの海岸で水着美女たちを侍らせて至福の一時を過ごしていた。もしかすると自分の感性は東洋向きなのかもしれないなどと悦に入りつつ、自らに訪れた最良の日に乾杯するアッシュであった―――――― ○○○○○○ 今回はYahoo!コミックの立ち読みで久々にリアルタイムで原作チェック。通常では狙撃位置を確保できないビルに囲まれた地点内の標的を狙うため、弾道上に位置する古アパートを一つ丸々買い取って爆破解体させて目眩ましにするという強引な手段に打って出た本作のゴルゴ13ですが、話の本筋はそこではなく、そのゴルゴ13の地上げ(笑)に巻き込まれることになった人々の悲喜交々に当てられていました。 本作のメインキャラ、アッシュは自分に前衛芸術の才能があると信じてガラクタオブジェ作りに励む、ある意味では愛すべきバカ(笑)ラストで自分に訪れた"最良の日"を祝う彼は、原作では被っていた野球帽を芸術家らしくベレー帽に変えてフロリダに向かう飛行機内で一人乾杯していただけですが、アニメ版ではフロリダの海岸で水着美女を侍らせて豪遊というどこぞの成金のバカンスみたいになってました(爆)突然現れた謎の日本人(ゴルゴ13)が"作品"を全部買い取ってくれたことで、アッシュはニューヨークの片隅から外へ一歩踏み出すという大きな人生の転機を迎えたことになったわけですが、基本的には"自分に才能があると思い込んでいる勘違い君"でしかない彼がこの先本当に前衛芸術家として大成できるかどうかは多分神のみぞ知るってところでしょうね。 一方、アッシュの知人であるロボもアッシュのお零れに与ったということでちょっとだけハッピーに(笑)原作では終始飲んだくれてるだけですが、アニメ版では何故か派手に着飾ってたし(笑)また、アッシュが居座っていたアパートの大家のホリスキーにとっても、家賃滞納のロクデナシが急に家賃を清算していなくなった上に片付けたかったアパート自体まで現金で買い取ってもらえてウハウハと(爆) ゴルゴ13が仕事遂行の上で取る行動によって、それに関係する・しないに関わらず巻き込まれた人々の人生が何らかの形で動くという展開はシリーズではよく見られますが、本作においてはゴルゴ13が仕事遂行上払った必要経費によってアッシュ、ロボ、ホリスキーら関わった全員がとりあえずハッピーな展開になるというのが特徴でしょうか。 ちなみに、原作ではアッシュとロボが「俺のダチのおばさんがソウルオリンピックの帰りに電車で東京へ行ったぞ」「東京は中国の首都だろ?」と勘違いトークを繰り広げてましたが、アニメ版では昨年の北京オリンピックを絡めて「俺のダチのダチが北京オリンピックの帰りに電車でアキハバラに行ったんだよ」「アキハバラはベトナムの首都だろ?」と勘違い度に拍車が(爆)まぁニューヨークの場末に住んでて外に出たことがないアメリカ人にとっては極東の島国の知識なんてこんなもんだろうとは思いますが・・・(苦笑) さて、今回アッシュを演じたのは中尾隆聖。中尾氏といえば『ドラゴンボールZ』のフリーザ役か『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役の印象が非常に強いですが、今回はどちらかというとばいきんまん寄りの演技かな?(笑)ちなみに、中尾氏はOVA版『ゴルゴ13 QUEEN BEE』にもトーマス・ウォルサム役で出演しています。あと、ロボ役は高木渉とまたも声優の無駄遣いを(爆)また、第4話でマーティ・オブライエン役を演じた亀井三郎がホリスキー役で再出演しておりました。 今回からエンディングがテーマ曲共々一新されましたが、第2期エンディングから一連したストーリー仕立てになっているのは何か意味があるんでしょうか? あと、あのゴルゴ13とベッドインしていたねーちゃんは一体何処へ・・・? なお、新エンディング曲については特に論評しません(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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